人が亡くなりやすい日 | りんの日記

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18トリソミーの娘、ぴーちゃんを授かったことから始めたブログです。
ぴーちゃんの育児日記でしたが、お空へと送り出し、なんとなくダイエット日記になっていましたが、息子ふーちゃんを授かり、育児日記に戻りました。

1年365日。


そのうち、人が何月何日に亡くなりやすいのか。

1/365なのか。


看護師の仕事をしていると、人の死というのは日常茶飯事とまではいかないまでも、ある程度身近な話である。


病棟で誰か亡くなると、それに呼応するかのようにその数日以内にもう1人、2人と亡くなってしまうというジンクスは全国の病棟共通だろうか。


またなんとなく日本人ゆえか、お盆や年末年始などは死亡退院が多いような気持ちになる。


看護師という肩書きも15年を超え、私はあるひとつの確信を持っている。


「誕生日前後は危険」


看護師歴のほとんどを循環器、心臓血管外科で過ごしている私。


心筋梗塞、大動脈解離など死亡率が高い疾患が多い病棟である。

やはりこのあたりの疾患は冬に発生していることが多い。

しかしあるとき立て続けに「発症日=誕生日」が続いたことがある。


全員緊急オペやカテにより命は取り留めたが、あまりに続いたため、何か因果関係があるのかと調べたことがあった。


すると冒頭の亡くなる日は1/365じゃないと知った。


誕生日の日に亡くなる人は、他の日より多いのだ。

論文にもなっている。


これには自殺も含まれているため、病死だけで判断するなら、私の仮説が立証されているかは不明である。

ちなみに1歳未満は含まれていない。つまり誕生死や出産同日に亡くなる赤子は含まれていない。


誕生日だから、その日は特別なことに挑戦したりして身体的、精神的に無意識のうちに負荷がかかるのだろうか。


患者も家族も、終末期近くに誕生日があると、せめて誕生日までは、という気持ちになるのは理解できる。

そして誕生日だから、と家族が集まってお祝いの言葉を述べて、そして患者自身も満足できて旅立つならばそれはそれで良い旅立ちだと思っている。


ちなみに私は患者の情報収集時には誕生日も確認している。その前後に急変するかもしれないと、気を引き締めるのである。


さて、なぜこんな恐ろしいことを言い出したかと言うと、腹の子の誕生日が確定したからである。


私の誕生日の前日が腹の子の誕生日、つまり帝王切開予定日なのである。


すでに2回帝王切開をしている私はよく知っている。


出産した夜あたりから麻酔が切れ、後陣痛バリバリの中で子宮収縮の確認や後押しのため、切った腹を押されるあの苦行。

次の日の離床時のぶっ倒れそうな痛み。

腰椎麻酔の影響によるとんでもない頭痛。

そしておっぱいがちがちの痛み。


帝王切開は産んでからの痛みがまぁしんどい。

なのにご飯はその日は流動食スタートというデブには辛すぎる仕打ち。


それを誕生日に味わうことになるらしい。


術当日から翌日はただでさえ循環動態が変動しやすく、さらに私の理論から行くと誕生日急変リスクアップということに。


ちょっと予想はしてたんだ。

なんか誕生日前後になるのかなって。


私は子宮が薄いから、36週で産むために大きな病院に紹介された。

そうなると本当は自分の誕生日の頃には退院するくらいなハズだった。


だがしかし、どうやらその36週の週に麻酔科学会がかぶり、結果として予定オペはあまり入れない方針のようなのである。

常勤の多くは学会参加で、基本バイトの麻酔科で回し、緊急時のみとしているのかもしれない。


結果、私は正期産での出産となった。

それはそれで赤子のためには良いのだが、子宮が薄いから36週という話はいずこへ?


仮に子宮破裂とかいう最悪の事態になっても麻酔科常勤が不在。


前回の帝王切開では腰に入れる麻酔を入れるために90分かかったという難易度高めな私の硬膜外及び腰椎。

バイトの麻酔科医が米倉涼子ならいいのだが。


なんか色々大丈夫かな?


っていうフラグ立ってて草。


そう、私は話題の尽きない女。

久しぶりに友人と会うと、話題の中心にいないと気が済まないんかお前、と自分で突っ込むくらい、独壇場と化す。


だが今回はここにフラグは置いていくのである。

だから、こんな穏やかでなんもないオペは初めてラブラブ


と産後に書き記したいものである。