Mark Levinson No.26BALの修理。
簡単に終わる筈の作業が難航して、セレクターの前後が分離する事態に。
中の接点も外れてしまい、動作確認が必須になりました。
元々簡単な作業の予定だったので、電源ユニットはない状態で送付して頂いていました。
これが失敗でした。
週末に届いたNo.26の電源ユニット、No.226。
作業再開です。
接点が外れる・・・この日は目がぼやけたので、作業終了して翌日再開。
拡大鏡を使います。
バネと接点がなくなると動かなくなりますから、慎重に作業しました。
触る度に接点部分を洗浄して組付け。
動作確認をします。
・・・・・・・・・・・・・・動きませんでした。
リレーは動くのですが、セレクター分解より、接点をどこに組み付けるのか、また内部の状態が判りません。
入れ替えてみたものの、動かない。
「なめちゃん仙人さん」に、「動きませんでした~」と、連絡を入れようか迷いました。
高級機怖いよ~と言う状態で、また週を跨ぎます。
高級機なんだから、しっかりした部品で修理しやすい物を使えよ!と思いましたが、使い捨てのような造りのNo.26は、作ったばかりの状態が最良で後は劣化して、ダメになったら交換してねという、これもまた高級機ならではの考え方。
これを弄るのはプレッシャ~(笑)
動かなかったので、接点を90度入れ替えます。
拡大鏡で取付位置を確認します。
ガムテープで仮止めして、動作を確認します。
何とか動きました。
アルミケースと赤いモールドの根本を接着しました。
接着が劣化して外れると嫌なので、ビニールテープを巻きました。
接着が硬化するまでの時間は、ノブを洗浄します。
このセレクターは、フロントパネルに密着する部分には、パンチングメタルの様に穴が開いています。
ネジ・ナット共にダメになっているセレクターを取り付けるのは困難なので、接着剤で固定するのですが、ここの穴がネックになります。
接着すると内部に入り込みそうです。
でも、これだけの面積の接着面を使わないのは強度問題に関わります。
柔軟に考えたいと思います。
強力な両面テープをここに貼り付け、フロントパネル密着させます。
両面テープで密着させて、ネジが切っている部分には接着剤を流し込み、軸とパネルを付けます。
ナットは使用できないので、ヤスリ掛けをして内側の山を少し平らにします。
これで少しだけですが締め込められる状態になりますので、最良なポイントで、固定して、その上から接着剤を流し込みました。
もう取れなくても知らないんだからね~と言う仕様です。
動作を確認。
BALなので、フォノ/AUX2入力はバランス入力のため未確認ですが、それ以外は音が出る事を確認。
長い半月でしたが、やっと形になりました。
自宅に持ち帰り試聴テストをしてみます。