バイト先で出会った彼
彼と付き合い始めてすぐにクラスメートからストーカーにあった
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まだ最初のデートをしたばかりだった。
バイト先でひときわ黒い人。
年中バイクレースにはまっていて、バイクが好きで
バイク中心の生活をしているような人だった。
彼の男らしいさに惹かれ、いつか告白しようと思っていて
ようやく実った恋だった。
そんなときに始まった、ストーカーに脅しの日々。
バイト先、彼氏のことまで話にでてくる。
誰かに頼るとか、相談するとかがその頃は全く頭になかった。
「何をわたしはしたんだろう。」
「誰も巻き込みたくない」
そんなことばかり考えていた。
それは私の中に被害者意識が強かったから。
心の中で、そのストーカーをわたしに引き合わせた友人に対して
怒っていた。
しかも、友人当人は知らない。
ただ、わたしはそのストーカーに出会ったことをとてもとても後悔していた。
良いひとぶって、相談にのるなんてしなきゃよかったって。
だから、誰かに相談することに抵抗があったんだ。
自分もそれがきっかけで、辛い目にあうはめになったから。
彼を巻き込みたくない。
けど、離れたくない。
相談してみようか。
でも、まだ大丈夫かな。
そんな中で、ストーカーから呼び出された。
深夜の時刻を告げられる。
もう、こんな人に付回されるなんて終わりにしたい。
彼と一緒の夜だった。
詳しい事情を告げず、でも会いたくない人に呼び出されたと
彼の家から出かけることになった。
戻らなかったら、助けてね。そんなことくらいは伝えたかな。
いっぱいいっぱいの心の状況で、深夜に出かけたんだ。
それからは、もうひどい時間だった。
公園で、男の人を前に土下座して謝った。
なんで謝っているのか、そのときもよく分からなかった。
とにかく、解放してほしかった。
もう、なんでもするからつきまとわないでほしかった。
暴力か金かって最後にそいつは言ったんだ。
散々に心が折れて折れて。
悔しくて、怖くて。
脅されている真っ最中に、クラスの男の子が近くを自転車で通りかかった。
普通に挨拶している。
笑って。
きっと、状況はわかっていなかったとは思う。
なんで、気がつかないんだろうって思った。
ストーカーとつるんでいたB君も、他の取り巻きも平気そうな顔してる。
笑っている。
なんで笑えるんだって思った。
途中で、B君はわたしに手助けする素振りもあったけど
頭がおかしくなっていく感覚を味わっていた。
その状況についていけなくなっていた。
ようやく、お金を支払うことになって
その場をへとへとになりながら
解放された安堵感も情けなさも憤りも怒りも怖さも一緒に合わさって
やっとやっと、彼氏の家にたどり着いた。
頭に浮かんでいるのは、心配してくれている彼の顔。
ようやく帰れた。
って部屋に入っていくと疲れきって寝ている彼がそこにいた。
わかるけど、深夜どころかもう明け方だし。
わかるけど、わかるけど、起きててほしかった。
その後、どうしたかな。
何もかもどうでもよくなっていったんだ。
ただ、しばらく人に会えなくなった。