野球アニメネタ、その2です。
大谷選手はメジャーリーグ（MLB）でホームラン王にMVPと大活躍です。さらに2024年のシーズンは優勝の狙えるドジャースに移籍して日本のファンはますます盛り上がっています。二刀流の活躍は漫画のネタにできないほどすごいことだとも聞きます。
ところでMLBが舞台になっている漫画やアニメはあるのでしょうか？多数の野球漫画やアニメがありますね。漫画まで含むとカバーしきれないので、ここからはアニメに限定します。多くのアニメが高校野球等のアマチュアが舞台で、プロ野球（NPB）にまで進んだのは少数のようです。さらにその先となると・・・。逆に助っ人として元メジャーリーガーが日本にやってくるのは現実でもアニメでもあります。例えば代表的な野球漫画でありアニメである「巨人の星」、さらにそのすぐ後に続く「侍ジャイアンツ」のいずれも来日した元メジャーリーガーに主人公が挑戦して跳ね返され、努力して最終的に勝ちを収めるパターンでした。しかしそれ以上の展開は無く、主人公達がMLBに挑戦することはありませんでした。余談ですが「巨人の星」には大リーグボールという魔球が登場します（当時はMLBではなく大リーグと呼んでいたようです）。MLBでは現実離れした球が普通に投げられている今で言う異世界のように思われていたのでしょう。数年前から村上投手がMLB投げていたという事実があったにもかかわらずです。
「メジャー」という漫画（アニメ）では、そのタイトルの通り日本人選手がMLBで活躍します。主人公のリトルリーグから高校野球、マイナーからMLBに駆け上がってからの活躍、さらに挫折から復活までが描かれています。放映終了時は台湾野球にいたようです（メジャー２より）。このように主人公がアニメの本編でMLBでの活躍を本格的に描かれた最初の日本人選手だったと思います。それに追随するようにNPBで活躍していた主人公のライバル達も海を渡って主人公をしのぐ活躍を見せつけます。
ところでアニメの日本人メジャーリーガー第１号は誰でしょうか？「メジャー」の主人公かと思ったら意外なところにそれらしき人物がいました。直接的な活躍は描かれていませんが、状況的にたぶんMLBで投げたと思われます。甲子園の優勝で漫画、アニメともに最終回となったはずですが、特番でその後が描かれていました。高校を卒業して大学に進学、そこでは野球と離れていましたが、渡米して野球を再開しました１）。そしてマイナーで投げて勝利数と防御率ともにトップの成績を収めました２）。最後に「来年は最低でも３A、あるいはメジャーだね」という言葉で締められました。状況的にMLBで投げた可能性は高いと思います。というわけで「タッチ」の主人公でしょう（ちなみに「タッチ」も「メジャー」もサンデーですね）。
１） タッチ Miss Lonely Yesterday あれから君は…1998
２） タッチ CROSS ROAD〜風のゆくえ〜2001