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 スペインの優勝で幕を閉じた。メッシを中心としたアルゼンチンの攻撃に対し堅い守りのスペイン。最強の盾と矛の戦いはアルゼンチンの攻めをスペインががっちり受け止めるかと思いきやスペインがアルゼンチンを押し込む展開に。アルゼンチンに退場者が出た後もどうにか凌いでいたが、延長後半早々の失点が決勝点に。それでも終了間際のメッシを中心とした攻撃は終盤の逆転で突破してきただけに同点への雰囲気を感じさせるものであった。結果として1-0であったが、点差以上にスペインの強さが際立っていた。
 

 そのアルゼンチンは準決勝でイングランドを退けた。後半にイングランドが先制点をとって守りを固め逃げ切りにかかったときは2002年の日韓の再現かと思われた。その時はベッカムがPKで先制した後はガチガチに守りを固めたイングランドに対し、アルゼンチンはなすすべ無くブロックの外側でパスを回すばかりであった。今回もイングランドはディフェンダーを投入して24年前の再現を狙ったのかもしれない。ただ大きな違いは当時のアルゼンチンにはメッシがいなかったことだ。守りを固めたイングランドに対しメッシを軸に怒濤の攻撃を仕掛ける。守りを固めるのでなく2点目を取りにいったら結果は違っていたかもしれない。そのアルゼンチンの強力な攻めをスペインはゼロに封じた。
 

 優勝を目標とした日本は健闘したと思う。残念ながら決勝トーナメントの初勝利はお預けとなった。しかし今の日本代表はヨーロッパのクラブチームのレギュラーが大半を占めており史上最強と言われた。決勝トーナメントに上がった32チームの半分以上に勝てる力があったと評価もされていた。ビッグクラブのタレントをそろえたブラジルがトーナメント初戦であったのは不運だった。しかし先制点をとったときはもしかしてこのまま勝つかもしれないと思わせてくれた。20年前のドイツ大会の一次リーグで当たったときは先制点をとりはしたがその後はなすすべなく一方的にやられるばかりであった。この差は永遠に詰められないのではと思わせるほどの実力差であった。組織力や献身的とか当たり前の言葉でしか長所を挙げるしかなかった頃を思うとサッカー王国と互角に近い戦いができるところまで差を詰めてきたのは隔世の感である。
 

 何かとお騒がせだったのがこの大会の特徴でもあった。アメリカの選手がレッドカードで退場になり次の試合は出場停止のはずが1年の猶予ということで出場可となり騒ぎになった。T大統領の横やりらしいが、ルール的に問題ないということを初めて知った。規定のスキを突くようなやり方はかつての江川事件を彷彿させた。ついでにハーフタイムは15分以内という規定も初めて知った。そのT大統領はベルギーがアメリカに勝ったら八百長だと言い放った。アメリカは負けた。さすがに八百長だ!出場資格のない選手が出たから無効試合だ、やり直せ!とは騒がなかったが・・・。表彰式では登場するや否やブーイングの嵐であった。厚かましくも優勝チームの前に居座り、優勝の祝福よりも自分が目立ちたいという意図が丸出しであった。イラン代表への扱いも酷かった。選手第一のはずが運営側や開催国の都合が優先され、選手に対する敬意が希薄であった。チケットの高騰も常識の範囲を超えていた。1984年のロス五輪以降、オリンピックは商業主義が顕著になったとされている。今回のワールドカップを契機にさらにお金漬けなるのか?野球の国際大会みたいにネット配信限定になってしまうのか。