芦田伸介・ほろにがき名優 | 松平蘭之助令和日記

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映画、テレビ、歴史、音楽、酒、食、おっと艶っぽい話を忘れてはいけないぜ。


刑事ドラマの古典的名作『七人の刑事』の沢田部長刑事役で一躍人気を博した芦田伸介(1917~1999)を¨いぶし銀¨の形容だけで語って欲しくない気がする。

劇団民藝の指導者、宇野重吉(寺尾聰の父)と、


低音でサビのある声で、台詞を一々噛みしめるように話す独特の口調、苦味走った感じの男らしさに、名優としての風格を見た。


芦田氏の芝居は甘いミルクチョコレートではない。ほろ苦いビターチョコレートのそれである。その味を解すれば、あなたは立派な役者通だ。






「事件」(松竹78)役名岡部検事、
菊池弁護士(丹波哲郎)と裁判で争いながらも、検察官の立場から殺人事件の真相を究明しようとする。






菊池弁護士(丹波哲郎)と、




















大竹しのぶと、













「野性の証明」(角川78)役名坂本防衛庁長官、





「赤穂城断絶」(東映78)役名色部図書、
お家第一に考える米沢藩上杉家の江戸家老。

柳沢吉保(丹波哲郎)と、




藩主綱憲(田村亮)を押さえつけ、諫言(かんげん)する。


「千利休本覺坊遺文」(西友89)役名豊臣秀吉、


(歴史画のような品格が😲)









千利休(三船敏郎)と、











東京放送創立30周年記念番組「関ヶ原」(TBS81)役名鳥居元忠、




徳川家康役は満洲時代からの友人森繁久彌。






むかし古本市📚の300円コーナーで偶然手にした芦田氏の自叙伝的エッセイ『ほろにがき日々』芝居も味わい深いが、文章もまたそれに劣らず味がある。

このサインを目にした時の感動は一生忘れない✨✨