『暴れん坊将軍・神回の巻』 | 松平蘭之助令和日記

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1978年1月7日からテレビ朝日で放送開始された『暴れん坊将軍』。そのシリーズ第9弾(Ⅸ)の第19話「江戸壊滅の危機!すい星激突の恐怖」(1999年4月29日放送)が神回として、ネットで話題になっているという。

あらすじは江戸にすい星が激突する危機に、我らの¨新さん¨こと徳川吉宗(松平健)たちがどのように対処するのか、その混乱に乗じて暗躍する陰謀の謎・・・SF的なストーリーに満ちた回である。




徳川吉宗(1684~1751)は天文、暦学に強い興味を持ち、神田佐久間町に天文台を設けている。

徳川吉宗像(川村清雄画)


吉宗自ら設計した測量台。





名古屋章(有馬彦右衛門)と、







田村亮(大岡忠相)と、










筋書きがどうであれ、このエピソードで特筆すべきは、配役の妙であろう。

実在の天文学者西川如見(1648~1724)に扮したのは、名脇役笹野高史(1948~)
「男はつらいよ・ぼくの伯父さん」(松竹 89)のホモのライダー、「釣りバカ日誌」シリーズ(松竹88~09)の前原運転手、「寒椿」(東映92)の南野陽子の博打好きの父親役などが印象に残る。

(左は山田良樹)












JAC出身の関根大学と、

田中綾子と、






風変わりだが、飄々とした中に気骨を感じさせる学者役を好演した。

対する悪役陣は、尾張徳川家と気脈を通じる若年寄黒瀬日向守役に西沢利明。
西沢氏は北海道出身、学習院大学中退後の58年俳優座養成所に10期生として入所、61年卒業後に文学座に入団。翌々年劇団雲に参加、78年には劇団昴に入団している。
時代劇、現代劇では善人役に扮することもある。筆者はこの人の色悪系の芝居が忘れられない(お~い(^o^)/ま○み💖オレ、この人に似ているか!?言われたことないんやけど😅)
左は藤沢徹夫、











堀内正美と、








東風平千香(こちひらちか)に成敗(@_@)


西沢利明、久富惟晴と同じく長身二枚目系インテリ風のスマートな俳優堀内正美(1950~)が尾州浪人神川秀麻呂役として、江戸の町にすい星落下の恐怖に戦(おのの)く庶民をアジる。

堀内氏は病弱な大名役、誠実一途な善人役、狂的な悪役と演技の幅も広く、いつかこのブログでも詳しく取り上げたいと思う。








蝋燭の中に火薬が仕掛けられているネタ🔥「長七郎江戸日記」で似たような話があったような・・・😔





大森匡太郎に成敗(@_@)


他にもシリーズⅢ~Ⅶまで辰五郎(北島三郎)の姪おちよ役で出演していた田中綾子(1957~)が如見の娘お琴役で久々に出演。






殺害される哀れな天文方役人内田役に中島俊一。


斬られ役の大スター¨福ちゃん¨こと福本清三氏も出演。

面白いのは福ちゃんと同じく東映剣会の峰蘭太郎氏(現在はOB)が商家の旦那役だけでなく、ラス立ちにも参加していることだ。