龍の毎週つまみ読み 書評 -4ページ目

龍の毎週つまみ読み 書評

一週一冊。ジャンルで多いのは、ビジネス、文芸、歴史、教養、社会、時々ミステリー。

読んだことのない本でも、"つまみ読み"した感じになります。

フレーズどんどん使ってください。

先週末から出張。

体調不良でしたが、やや回復。

明日から通常営業。

今日の一冊。


評価と贈与の経済学 (徳間ポケット)/徳間書店

¥1,028
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タイトルに「経済学」とついているものの、経済学というより社会学的な要素が強いです。

本書は「街場の~論」でも有名な大学教授の内田樹さんと評論家の岡田斗司夫さんの対談形式で、現代社会の特徴や問題点、将来像などを考えていきます。

第一章では「イワシ化」する社会として、ある命題に対してネットなどの影響により、その命題に興味がない人でも一定の方向に世論が流れる様を見ていきます。どこにも中心がないけれども、なんとなくまとまっている様を表現していますが、言いえて妙。

第二章では、「努力」すれば成功するという神話が、いまだに信じられている社会について。世の中には努力しても成功しない人がたくさんいる様子を直視せず、今の自分は仮の姿という言い訳をしている人が多いそう。成功しなくても社会の一員としての役割を担っている人はたくさんいて、成功だけをものさしとすることに疑問を感じます。

第七章では、恋愛と結婚を取り上げ、両者は違うものであることについて語られています。結婚は社会システムのひとつとして相互扶助の機能をもつというのは、理屈としては理解しやすいものでした。

タイトルにもある贈与経済、評価経済は第五章で語られています。経済活動の本義は市民的成熟であるとして、贈与を基本とした社会システムについて考えていきます。「贈与」がキーワードとして、経済の仕組みを考えていきます。

近未来の社会システムを考えるためのきっかけにはなると思いました。

龍.



知れば知るほど得する税金の本 (知的生きかた文庫)/三笠書房

¥756
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あけましておめでとうございます。

今年も一年、頑張ってUPしていきますので、よろしくお願いいたします。

年末年始はとにかくお酒が多かった。。。

今日の2冊。

一刀斎夢録 上 (文春文庫)/文藝春秋

¥691
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一刀斎夢録 下 (文春文庫)/文藝春秋

¥724
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浅田次郎さんの歴史小説。

時代は明治、主人公は剣道を愛する警察官。

あるひょんなことから、元新選組三番隊組長斎藤一と知り合い、斎藤の昔語りを聞くことになります。物語は幕末から西南戦争まで、斎藤が関わってきた数多くの戦いについて語られます。

新選組と言えば幕末の京都で警察としての役割も担った集団。維新の戦いで、勝ち馬にのれず、隊長の近藤勇をはじめほとんどの隊士が死んでいく中、斎藤は生き残り西南戦争まで戦います。

主人公は警察官となっていますが、実は斎藤が主人公。

文庫では二分冊されていますが、あっという間に読み進んでしまいます。

歴史の流れを追いつつも、ところどころに作者の創作が織り込まれ、かなり感動的なお話になっています。

人を殺すという行為は、現代では理由はどうであれ、もちろんよいことではありません。しかし、幕末から明治にかけての激動の時代では、殺す覚悟と殺される覚悟、両方持っていなければ武士として生きていくことはできなかったと感じます。

「所詮人間はくそ袋」
斎藤の口癖として出てくる言葉ですが、物語の最終盤では、人間の思いは何にも替えがたい大切なものであることが表現されています。

新選組好きならおすすめの一冊。

龍.

知れば知るほど得する税金の本 (知的生きかた文庫)/三笠書房

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年の瀬。

引きこもりで原稿書き。

明日で業務は終了。

今日の一冊。

「昭和天皇実録」の謎を解く (文春新書)/文藝春秋

¥950
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本年の3月に刊行された、「昭和天皇実録」。

宮内庁が24年余りの歳月をかけた全19巻のうち、最初の2巻が出されました。

戦前、戦中、戦後と激動の時代を過ごされた昭和天皇の日常生活から、歴史的事実までが収められた実録を3名の学者と半藤一利さんの対話形式で内容が紹介していきます。

なかには初めて公開される事実なども含まれており、昭和史に興味のある方にとっては面白い内容です。

対話形式で解説されているため、それぞれの専門の立場からのコメントも興味深いです。

感情をもった人間としての生活が浮かび上がると同時に、戦中からの苦悩も読み取れます。

現在にも続く沖縄問題や戦争責任問題もあるためか、一部の記述にはあまり触れていないところもあると書かれていました。公式な文書としての実録に書くと、政治的に利用されかねないという配慮からかもしれません。

本当の「昭和天皇実録」は個人ではなかなか読むことは難しいので、雰囲気を味わうには適当な書です。

龍.

知れば知るほど得する税金の本 (知的生きかた文庫)/三笠書房

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