神聖ローマ帝国 | 龍の毎週つまみ読み 書評

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読んだことのない本でも、"つまみ読み"した感じになります。

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2.3月ではじめてのお休み。

と思ったら、夕方所用ができ外出。


一日フリーという日はなかなかないものです。


今日の一日。

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神聖ローマ帝国の歴史。


なにがローマ的かというと、世界帝国ということ。しかし、実態は現代のドイツに近い領域でしか影響力を行使することはできなかったようです。


なにが神聖かというと、常にローマ教皇から載冠を受けることによって「正式な」皇帝として認められることとなっていたから。しかし、皇帝の政治的な敵はほとんどの時代でローマ教皇であり、どの皇帝も教皇といかに折り合いをつけるかで苦労しています。


そもそも皇帝と名乗れるのは、ローマ皇帝だけでした。フランス、イギリス、イタリアなどヨーロッパの各国に比べ、王権が弱く地方の貴族たちの寄せ集まりでしかなかったにもかかわらず、名称だけはヨーロッパ最強といえるでしょう。


本書は、このような神聖ローマ帝国の歴史を時代の流れに沿って、柔らかい表現で解説していきます。


ただ、ヨーロッパ各国の歴史が絡み合っていること、同じような名前が一世二世・・・と数多く出てくることから、なかなか正確に理解するのは難しいかもしれません。


ただ流れは分かります。


神聖ローマ皇帝が唯一の皇帝だったはずが、ある人物の登場で変わってしまいます。


ナポレオン。


彼は自ら「皇帝」と名乗ったのです。


まさに発想の転換。


その他、オットー大帝、フリードリッヒ2世、ハプスブルク家、ドイツ30年戦争など、ヨーロッパ史の主役たちが次々と登場してきます。


結びはなんともあっけない幕切れとも感じられる「帝国」の最後ですが、実態をともなわない帝国が1806年まで命脈を保ったことこそが奇跡と分かる一冊。


龍.


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