終わらざる夏(下) | 龍の毎週つまみ読み 書評

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一週一冊。ジャンルで多いのは、ビジネス、文芸、歴史、教養、社会、時々ミステリー。

読んだことのない本でも、"つまみ読み"した感じになります。

フレーズどんどん使ってください。

先週は肉料理の会食が多く、体重増。

この年になると魚や野菜を好むようになりました。


今週は少し控えよう。


今日の一冊。


終わらざる夏 下/集英社
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ようやく読了。


決して内容がつまらないわけではないのですが、読者の期待している物語の進行と作者が書きたかったことが少し違うのかもしれません。


下巻では、いよいよソ連軍が攻めてくるのですが、その戦闘シーンについては本の数ページしか割かれていません。


物語のクライマックスはその場面ではなく、そこに至るまでの登場人物たちの苦悩とその行動がメインということが下巻を読んでわかりました。


ソ連側の人々からの、この戦闘についての物語も織り込まれており、国家のため、家族のためとは何かを考えさせられます。


以下、気になったところ

「では、その正当な闘志のみなもとは何かと問えば、このクリルの島が紛れもなく日本の領土だからであります。軍人の本能でも野心でもなく、領土を侵されてはならなぬというというこのうえなく正当な理由によって、彼らは勇敢に戦いました。」


ソ連軍の生き残った中隊長から上官に対する報告文です。


全く当たり前の理由によって戦闘をした彼らは、その後シベリアに抑留されることになります。


物語の最後は、個人的には違和感がある終わり方ですが、アメリカ文学をこよなく愛していた主人公の一人の思いと戦争という相容れないふたつの事を表現する方法としては用いたのだと思います。


気になる方は読んでみてください。


龍.



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