庵堂三兄弟の聖職 | 龍の毎週つまみ読み 書評

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読んだことのない本でも、"つまみ読み"した感じになります。

フレーズどんどん使ってください。

昨日は職場の忘年会。

毎年そうですが、飲みすぎます。


頭が痛い・・・生ける死体の様。


そんな今日の一冊。

庵堂三兄弟の聖職
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第15回日本ホラー小説大賞受賞作品。


ホラー小説といっても、怖いとか恐ろしいといった類の内容ではないところが、斬新な作品です。


庵堂家は代々続く「遺工」の家。遺工というのは、死体から取り出した骨や皮を日常生活に使うものとして加工する技術者です。


死んだ人そのものを身近に置くことで、毎日が供養になるそうです。


この作品の最大の魅力は、その遺工作業の描写です。死体からものに変わる様子をリアルに描写しています。


その物語は、庵堂家の三兄弟が先代である父の7回忌を機会に、久しぶりに一堂に会すところから始まります。そして、厄介な仕事が入り3人がトラブルに巻き込まれ、最後は兄弟の出生の秘密が明かされます。


スピード感ある表現は、現代的な感覚です。


また、ホラーという割にはユーモアもあり、あっというまに読了してしまいました。


ただ、個人的にはもう少し、「遺工」という職業の意義や「兄弟愛」の部分にも焦点を当て、物語の最後でオチをつけてほしかったと思いました。


龍.