足利義満 消された日本国王 小島毅 | 龍の毎週つまみ読み 書評

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読んだことのない本でも、"つまみ読み"した感じになります。

フレーズどんどん使ってください。

今週は、ちょっと長い感じが・・・

忙しく過ごすと時間の流れは速いにも関わらず・・・ 今日の一冊。


●足利義満 消された日本国王 小島毅 光文社新書

足利義満 消された日本国王 (光文社新書)/小島 毅
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一休さんでおなじみの将軍様。


日本史では、足利尊氏とともに悪役のイメージが強いです。義満は、金閣寺を造営したのでも有名ですが、政治的にはかなりの独裁者。 悪役である義満は、政治的な手腕はすぐれているのにも関わらず、その最期もどこか悪意をもって描かれています。 悪役となってしまったのは、「日本国王」の称号を使用したためといわれています。


皇国史観という歴史感からいうと、日本国の正式な主はあくまで天皇であり、当然「日本国王」=天皇というのが成り立つはずだからです。 にもかかわらず、義満は日本国王という称号を使用したため、不逞の輩として名を刻んでいるのです。


業績自体は抜群なのに、不人気というのは、そういった評価からですが、本書ではこのことに異を唱えています。


日本だけを見た場合には、そういう見方になるかもしれませんが、世界から見るとそうではないということ。 当時の世界は、東アジアということになります。その中での日本の位置づけを正確に理解しなければ、義満のとった行動を理解できないということなのです。


グローバル化と言われている現代。今でも、狭い範囲でしか物事を考えられない政治家が多いのも事実。 企業はいやでも世界的な視点で考えなければならない状況になっていますが、政治家はどうなのでしょうか。


考えされる一冊。