国税査察官 | 龍の毎週つまみ読み 書評

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一週一冊。ジャンルで多いのは、ビジネス、文芸、歴史、教養、社会、時々ミステリー。

読んだことのない本でも、"つまみ読み"した感じになります。

フレーズどんどん使ってください。

週末に近づき、仕事もひと段落と思いきや・・・

さて今日は、先週の日曜日半日で読んでしまった本。

●国税査察官 立石勝規 講談社文庫

経済小説。あるノンキャリアの国税調査官がルノワールの一枚の絵をめぐる巨額脱税疑惑と政財官の癒着も絡んだ事件に挑むという内容。

著者の経歴が新聞記者ということもあり、過去の疑獄事件の裏舞台を知ってか、ストーリの作り自体にはリアリティがあります。

泣く子も黙る査察部ですが、国家権力の中では微妙な存在だということがわかりました。上は財務省、そこに政治家が絡んで、身動きが取れないこともあるのですね。

有名絵画
巨大銀行の合併
権力闘争
政界再編
国税局査察部
東京地検特捜部
裏社会とのつながり
フィクサー
官僚の出世競争

など、最近の疑獄事件でキーワードになったものが、すべて出てくる内容です。あっという間に読んでしまいます。

ひとつ残念なのは、登場人物がすべて何らかの形で物語に絡んでくる点。フィクションだから仕方がないのかもしれませんが、メインの筋書きがリアリティがあるだけに「ちょっとできすぎ」の感も。