容疑者Xの献身 | 龍の毎週つまみ読み 書評

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一週一冊。ジャンルで多いのは、ビジネス、文芸、歴史、教養、社会、時々ミステリー。

読んだことのない本でも、"つまみ読み"した感じになります。

フレーズどんどん使ってください。

さて、火曜日の今日は・・・
ビジネス書ではなく、ミステリーです。

●容疑者Xの献身 東野圭吾 文芸春秋

134回直木賞受賞作品。
これまで、何度も直木賞にノミネートされていながらなかなか受賞の機会に恵まれなかった作者が、ついに受賞した作品。

孤独な数学の先生が主人公の物語。この主人公は純粋な恋愛をするタイプ。いまどきこんなタイプの人がいるのだろうか?と思いつつ読み進めてみました。

物語はミステリーということで、殺人事件から始まり最後にネタばらしという展開ですすんでいきます。東野作品の特徴でもある、人間の感情の動きに重きをおいているのとテーマ性を持たせている点は他の作品群と同様。

本作品では表面上は純愛というテーマでありながら、その裏側で「人間の命の重さには重さがあるのか?」という問いかけもされています。答えは読者それぞれが出せばよいのですが、主人公が数学の天才ということも裏テーマを考える上で重要なきっかけを与えてくれます。

ミステリーとしては、物語の最初から最後の結末に至るまでの伏線が用意されていますので、サクサク読める文体に騙されてはいけません。

ただ、個人的な感想からいうと、この作品は東野作品のなかで最高峰という感じはしてません。純愛という部分が少しひっかかるので。