お盆休みの後半戦は車で箱根と御殿場の日帰り旅行をした。
最初に向かったのは箱根の彫刻の森美術館。開館時間の15分くらい前に到着すると盆休みということもあってか、他のお客さんも少し並んでいた。
箱根の彫刻の森美術館へ行くのはたしか高校生の時以来で、実に25年以上前だ。炎天下のなかで野外彫刻を鑑賞するのは少々しんどかったが、館内では冷房の効いたキンとした涼しさに舟越桂さんの凜とした作品が調和するようで静かに感動を覚えた。
植木屋の自分としては、綺麗に剪定された植木や芝生を見ながら園内をまわるのは勉強になる。また、「こりゃ管理するの相当大変だろうなぁ」とか「入場料のどのくらいが植木の管理費にまわるんだろう」など、いろいろ考えてしまった。
足湯のスポットもあり、汗でベタついた膝下がさっぱりに。
美術館を後にして、御殿場に向かう途中にある富士屋ホテルへ。
明治に創業し、ヘレンケラー、チャップリン、ジョンレノンも宿泊したという格式の高い老舗ホテルだ。ロビーの脇を通ると無料のホテルミュージアムがあり、創業から現在までのホテルの歴史がパネルなどで紹介されていた。
つづいて向かった先は御殿場の秩父宮記念公園。ウィキペディアによると「秩父宮雍仁親王・勢津子妃が過ごした元別邸を整備、公開した公園」とのこと。そういわれても、皇族関係に興味があまりない自分にはピンとはこないのだけれど、園内に一歩足を踏み入れれば、由緒の高さに圧倒される。
正門に入ると、そびえ立つ杉の木が荘厳だった。
立派な茅葺き屋根の母屋の庭先には秩父宮殿下銅像。巨匠、朝倉文夫の作品で、富士山をのぞむよう設置されていた。
母屋のリビング。趣がありすぎて、まるで美術セットのように感じた。
終戦日に防空壕に入るのは妙な気持ちだった。
なかは冷んやり。ホラーゲームのような空間でござんした。
秩父宮記念公園を出て帰宅。公園から高速道路のインターまでは近く、渋滞もしていなくてよかった。
以上。