ラジオ番組「東京ポッド許可局」で好きなコーナーがある。それは「忘れ得ぬ人々」というコーナーで、毎回、番組パーソナリティの一人、サンキュータツオさんのこんなコーナー説明ではじまる。
ふとしたとき、どうしているのかなと気になってしまう人、自分の中に爪あとを残しているけど、連絡を取ったり会おうとは思わない、そんな誰にでもいる忘れ得ぬ人を送ってもらうコーナーです
毎回、リスナーさんのお便りにしみじみしながら聞き入ってしまう、素敵なコーナーだ。
まだ読み途中だが、サンキュータツオさんの著書「これやこの」も「忘れ得ぬ人々」同様、タツオさんが出会った忘れ得ぬ人を綴った一冊で、感慨深いエピソードが多くおもしろい。また、本を読みつつ、僕にとっての「忘れ得ぬ人々」が浮かんできた。
思えばもうかれこれウン十年と友達と遊ぶことはなくなった。ただ、あるライブ配信サイトで配信者さんにコメントを打ってゆるーいコミュニケーションをとるくらいだ。そのライブ配信サイトも現在、サイバー攻撃を受けたことにより閉鎖状態で、無事に復旧できるのかわからない。
仕事以外では誰ともコミュニケーションをすることがなくなってしまった今日この頃、ふと、ライブ配信サイトで出会った人は今どうしているのだろうと思うことが多くなった。
ライブ配信サイトを長年みている僕には、コメントでのやりとりがそこそこあったものの、何の前触れもなく配信をしなくなってしまった配信者さんが何人もいる。「そういえばあの配信者さん、最近配信してないなあ」と気づいても、何の手がかりがないため、消息不明状態だ。
きっと配信に飽きてしまったんだろう。配信よりも面白いことを見つけたんだろう。いや、仕事が忙しくて配信どころじゃなくなったのかもしれない。もしかしたら、誰かに誹謗中傷をされてやめてしまったのだろうか。
頭をめぐらし、ちょっと切なくなる。みんな元気だったらうれしい。