五兆ドル規模の米国市場で儲けを出せていないのに、
海外市場に河岸を変えればきっと
本領を発揮できるはずと考えるのは、
希望的観測にすぎないだろう
『バフェットの教訓』 徳間書店 P.41
転職すれば、変われるとか、
外部環境が変われば、変われるとか、
いろいろ、言い訳はあるだろうが、
今いる場所で、自分自身の取り組んでいることの結果が出ないのは
はたして、周りのせいなのだろうか?
不況が悪い、政府が悪い、新自由主義が悪い、日本が悪い
それも、確かに、そうだろうが、
では、自分は変わるための行動を継続しているだろうか?
私は、弱気になった時、いつも、自問自答するようにしている。
外部環境は悪くても、それ以上に、今の自分のやり方がまずいのではないか? と。
ささやかな結果も出せないようなら、
それはやはり、自分に非があるのではないか?
心機一転で、うまくいくケースもあるだろうが、
今いる場所で、結果が出なくて、河岸を変えるなら
それは、逃げにすぎない。
希望的観測には、言い訳が隠れていることが多い。
ジャン=ジャック・ルソーは『社会契約論』で
『家族は、いわば、政治社会の最初のモデルである』と述べているが、
最初の政治社会である、自分の家族との関係の中で
政治的な調整が全然うまくいっていないのに
他人との関係で、政治的調整がうまくいくのだろうか?
隣の芝は、いつだって青い。
(おわり)
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