2023鈴鹿8耐感想 | 1971年からの地図

1971年からの地図

見たもの聞いたもの感じたものについて、とりあえずざっくりと説明するブログです。守備範囲はやや広め。

今年も8耐はTV観戦だったのだけれど、コロナ感染中の視聴だった昨年に比べ、随分と快適に見ることができた。

 

今年から再びBS12での放送だったのだけれど、放送の質がとても高く安心して観ることができた。解説陣も質が高く主音声、副音声どっちで観ようかずっと悩んでいたくらいだ。なのでまずはBS12の放送スタッフ、関係者には届かないだろうとは思いながらも、それでも人知れずお礼申し上げておきたい。

 

レースの内容はというと、HRC対その他といった結構前に視たような8耐の構図だったけれども、退屈ではなかった。

 

圧勝HRCにしてもミス言い訳の許されないプレッシャーがかかる立場の中で見事ミッションを完遂したその姿勢、体制は見事なものだったし、負傷明けエース長島の走りも圧巻だった。5連覇達成となった高橋巧については言うまでもない。

 

追う立場のヤマハ、ヨシムラは結果としては残念だったけれど、メインが耐久選手権という中で、出来るだけの勝ちも狙いにいったという姿勢は評価したいし、結果はあくまで時の運というだけに過ぎないと思っている。

 

個人的には今年のMVPはTOHOレーシングだと思っていて、不安定なコースコンディションの中一人異常なペースで追い上げていた清成龍一の走りは記録より記憶に残るライディングそのものだったと思う。本当に残念なのは2位表彰台にも関わらず、レース後失格となってしまったことで、いろいろとまああるだろうがここはもう切り替えて来年のリベンジに期待したい。

 

その他にも状況次第で3位表彰台を狙えたエスパルスレーシングや、今年初出場のオートレース宇部レーシングチームなども、個人的に注目していてチーム長野なんかもツイッターでフォローしていたので、個人的にはとても面白く観ることができて満足している。

 

ただ今年の観客数は4万2千人とのことで、興行としてはかなり寂しい数字だと思う。たしか満員の甲子園球場が6万人ほどのはずなので、年1回の世界選手権が阪神巨人戦以下の観客数というのは、長年8耐を観てきた1ファンからすると忸怩たる思いだ。

 

そんな事言うならばオマエも行けよな、と言われるのだろうが、行かない理由を上げるとするならばここ最近の鈴鹿8耐は暑すぎる、という事に尽きる。これはもう事実で例えば私が一番最初に行った1985年と比較すると、その時も暑い暑いとは思ったけれど当日の鈴鹿の気温を見るとこれが32.0℃だ。対して今年の8耐決勝日の当日気温は36 .9℃、前日の予選日に至っては39.5℃である。

 

長年8耐は7月最終週となっていて、そこから更に暑くなる8月第1周にスライドしたこともあるだろうが、これでは気軽に観に行くという訳にも行かずで、見えない所でのハードルが相当上がっているのではないかと思う。お子様連れ女性連れならなおのことだろう。

 

かつてのロッシのようなスーパースターが出場するなら観客動員数も上がろうなのだけれど、今や世界選手権との都合でそういうのはもう期待できないので、せめてはもう少し快適な時期に、せめてもう少しましな時期に(例えば9月頭あたり)ずらせないだろうかと思うのだ。真夏ではないけれど、まだ十分夏の祭典といえる時期ではあると思うがどうだろうか。


夕暮れめっちゃ気持ちの良い風が吹く中での、鈴鹿8耐ってだけでもかなり心惹かれるのだけれど。

 

BS12さん来年もお願いします。是非。