2006年にゲームボーイアドバンスで発売されたこのゲーム、ある意味究極のレースゲームです。
最近のレースゲームなのどはマシンパワーのおかげもあって殆ど実写に近くなっています。
それでさえ満足しない方もいるというのはオマエラどんだけ贅沢なんだと。
ちなみにこのゲームはそれらリアル志向とは全く逆のベクトルで作られています。
ではレースゲームの最低限の定義は何かというなら競争、もしくはタイムアタック、そんなところですが、このゲームはその最低限の定義のみで作られている、という点で究極といえます。
レースをするのは6本の光の線、これだけです。
これ以上簡単な表現はないと思われますが、立派にレースゲームを表現できています。
操作の基本は「十字キーの上下」と「Aボタンのアイテム」「Bボタンのブレーキ」「回数制限のあるRボタンのダッシュ」のみ。
スタートは必ず最後尾となり、通常速度は敵車(ライン?)と同じなので、漫然に走ると当然逆転は無理なのですが、相手より効率的なラインを通ると前走との距離が縮まり、相手のラインのすぐそばを走るとスリップストリームが効いたりして、なかなか立派にレースゲームになっているのです。
障害物を効率的なラインを通って避けていきます。(=コーナーを攻める。)
他社のラインに張り付くとジリジリ速度があがります。(=スリップストリーム。)
ゲームボーイアドバンスのソフトですが、バックライトが無いと非常に見づらいのでDS、DSLiteでのプレイがおすすめです。
町のソフト屋ではほとんど見かける事はないので、名前通り隠れた名作かとおもいます。
ゲームデザインは今でも通用するほどクールなので、バーチャルコンソールで購入できれば一番良いのですがねえ。(任天堂さん、どうでしょうか?)