2023.12.31

 

白秋季に思う

 

 

日本では、元日を迎えていますが、ハワイでは未だ大晦日です。

 

今日は、一年の締め括りを寿ぐように、ここに来て一番の快晴で、ココヘッドから昇った朝陽が強烈な光を放っていました。

 

今日は、ワイキキに行って大晦日の賑わう様子を見てきました。

街中はいつもとそれほど変わりませんでしたが、ワイキキビーチは芋洗い状態でした。

ワイキキはイモ洗い海岸状態

 

混雑を避け、カイマナビーチにて
 

この記事を書いている途中で、写真の掲載機能が不具合になったみたいで、新しく写真をアップできなくなってしまいました。アメーバーブログの不具合なのか、私のPCの不具合なのかは分かりません。

このままずーっと不具合のままだと困ってしまいます・・・。

(下の写真は下書き段階で昨日までにアップしていたものです。)

        ↓

翌朝もう一度試してみたら、アップ出来ていることが分かりました。というか、PCの内臓時計は日本時間になっているため、アップした写真は2024年度のページに表示されていたのです。それに気が付かず何度もトライしたため、夥しい数の同じ写真がアップされていました。いずれにしても不具合じゃなくて良かったです、

 

 

 

このところ比較的天気が良かったので、貴重な晴れ間を慈しむようにビーチに出かけていました。場所は、サンディー・ビーチ だったり マカイ・リサーチ・ピア だったり ワイマナロ・ビーチだったりします。いずれも車で20分以内の近場です。

一人でマカイ・リサーチ・ピアへ

 

こちらは、ワイマナロ・ビーチ。  全米一の美しいビーチと言われるだけあります。

二人とも大分黒くなってきました。

 

 

我々がビーチで日光浴するのが好きなのは何故だろう・・・?と思うことがあります。
毎年の海外旅行先も、都会や山間部に行くよりも、海辺の地を選ぶことの方が断然多いのです。

 

私は、それは多分、海が生命誕生の起源であり、体内の遺伝子がそれを記憶していて無意識のうちに私を海へと誘(いざな)うのではないか・・・などと妄想しています。

 

一説によると、海水の成分比が胎児を宿す羊水と似ているらしく、海辺で過ごす安らぎや癒しの根本にあるのは、安心に包まれた母胎への回帰ではないか・・・という話を聞いたことがあります。 何となく頷ける気がします。



ビーチでの日光浴は、日光を浴びること自体が身体に良いのは勿論ですが、海水の飛沫(しぶき)が細かな粒子になって吹き寄せて来るのを吸入することも、身体に良いに違いないと思っています。

 

このことを思う時、必ず思い起こすのが、ザルツブルグに近いドイツの温泉保養地「バードライヒェンハル」での不思議な体験です。


ここには大きな塩泉の噴水があって、その周りに座り心地の良いサンデッキチェアが沢山置かれていて、お年寄りたちがのんびりと日光浴をしているのです。

かと思うと、柴を積み上げた、高くて長い城壁のような構築物があって、その天辺から塩泉が滴り落ちるようになっており、お年寄りたちがその周りをゆっくりと散策しているのです。


これらの施設は、塩泉の有効成分を肺に吸入し健康回復に役立てるためのものですが、私が行っているビーチでの日光浴は、これと全く同じ効果があるように思うのです。

 

ひょっとすると、私がこの歳になっても曲がりなりにも健康でいられるのは、こうしたビーチでの日光浴が功を奏しているのかもしれません。

 

 

バードライヒェンハルに行ったのは今から12年前の2011年のことです。
この年、私は5月~9月までの135日間の日程で、パリ、ロンドン、ウィーン、ザルツブルグを旅したのです。今思えばよくもまあそんなに長い旅をしたものだと呆れますが、つくづく若かったんだなーと思います。
そういえば、このブログを書き始めたのもこの旅行からでした。

 

 

バードライヒェンハルについてのブログ記事はこれ。

 

 

 

 

ところで最近、五木寛之氏の「白秋季」を読みました。

 

人生を大きく季節に譬えると、青春期・朱夏季・白秋季・玄冬季に分けることが出来るといいます。


人生100年とすると、50歳を過ぎるあたりから70歳代が「白秋季」ということになるそうです。この時期はすべての柵(しがらみ)や束縛から解放され、自分らしく自由に生きることが許される人生の内で最も素晴らしい「収穫期」であるとされています。

 

私も、完全リタイアした直後は、会議の予定もなく、上司に報告を求められることもなく、達成しなければならない目標数字もない世界は、何と開放的で自由なことかと感動したことを覚えています。

 

そして長年の夢であった長期滞在型の海外旅行を心行くまで楽しんでいる今が、人生の収穫期であるという考え方には「誠にその通り」と思う次第です。

 

しかし、人生100年時代で考えると、この「白秋季」の終わりを75歳頃とすることについては少々短すぎるように思われてなりません。私はすでに76歳で「白秋季」から足を踏み出してしまっていますが、人生の収穫期としての「白秋季」はまだまだ続くように思えます。

健康寿命の続く限り、そうだな・・・、あと5年、いや10年は「収穫」を続けたいと願っています。

 

旅先で出会う85歳以上のお年寄りだって、矍鑠(かくしゃく)として人生を楽しんでおられる方が沢山おられます。そういう方を是非とも見習いたいと思う今日この頃です。

 

今、ハワイは大晦日の夜の8時です。
外では新年を待ちわびる花火が方々で打ち上げられ、ドーン。バーン。という音がハワイカイのココヘッドにこだま
しています。

来年も良い年でありますように!  

そして日本の皆様には「明けましておめでとうございます!」