嵐ゴトとは全く関係のない、私のプライベートな話です。
重いです。
めちゃ重いです。
でも、少しだけど、やっと少し認められるようになったのか、落ち着いて振り返られそうなので、
ここに記させて下さい。
今日は、父の三回忌でした。
父は二年前の今日、突如としてこの世を去りました。
父にしてみたら、全然突如なんかじゃなくて、むしろ計画的だったのかもしれない。
そんな背景の父の死でした。
いつかこんな日がくるかもしれない。
…そんな覚悟はどこかでしてはいたけれど、
蓋を開けてみるとまるで、ドラマのような、小説のような、驚くような事実と不可解な事で埋め尽くされた内容でした。
未だに真実は不明のまま。
それを知っているのは父1人。
もう、誰も知ることはできません。
そんな衝撃的な父の死。
私はなかなか受け入れ切れずにいました。
父子仲は悪かったけれど、
それでも、子供が産まれてからは孫の顔を見せに年に1回、初秋に父の元を訪れるのが定番化してきていました。
今でも思い出す電話口の父の声。
それは父の所へ行く予定日の1ヶ月程前でした。
夕方のバタバタしている頃、父から電話が来たのです。
酔っていました。
起きてから寝るまでアルコールを口にしているような生活。
酔っているのはいつものことでした。
「ありがとなー、こんな気ぃ遣わなくていいんだぞー。」
私は一瞬何のことか分からなかったけれど、すぐに敬老のプレゼントが届いたのだと思いました。
そして、そのお礼の電話だと……。
初めは普通に敬老の日の会話?をしたりしてたけど、そのうちいつものように酔っ払いの電話の相手をして、
「はいはい。」なんて言って、
酔ってると泣き上戸になったり、「バーカッ」「けっ!」なんて人をバカにしてみたり、コロコロと変わる父を面倒くさくあしらっていました。
その中でも、今でも忘れられない言葉……
「ごめんね…」
そんな言葉を残して、父は眠ってしまったのか、電話の向こうからの反応はなくなり、私は電話を切りました。
………自分が聞く、父の最後の声となるなんて、微塵も思わずに。
その翌日。
父はこの世を去りました。
その日の夜は、旦那が息子と娘を義実家に連れて行ってくれていて、私は1人でビール片手に嵐timeを楽しんでいました。
そんな私の元に来た一本の電話。
「お義父さんが、死んでるかもしれないって…」
警察から連絡を受けた兄嫁からの電話でした。
……はあぁぁぁぁ。ついにこの日が来たか。
私が始めに思ったのはそれでした。
元々酔っ払っては自殺企画を何度かしたことのある人だったので、母と離婚をして一人暮らしになってからは、それを阻止する人がいないのだから、いつかその日がくる…と。
そう思ってはいました。
間違いであってほしい。
間に合ってほしい。
そう願いつつも、震える手でDVDを片付け、何泊か分の荷物を用意し、兄嫁からの続報と旦那が帰ってくるのを待ちました。
結局、間違いでもなく、間に合うこともなかったわけですが…
父の死は…一筋縄ではいかず、
葬儀をあげるまで一週間を要すなど、たくさんの問題を残していってくれました。
父には、
“もう死ぬしかない” というような、隠し事があったのです。
私達残された者からしてみたら、
死ぬ事なんてなかったのに…
そのプライド、その償いを、生きる方に向けてくれたら良かったのに…
だれも責めたりなんかしないから、打ち明けてくれれば良かったのに…
そんな風に思えたけれど、父は1人でそれを抱え、ただひた隠しにして、何事もないように毎日を送っていたようです。
そして、それがバレる日が刻々と迫ってくる。。。
そう、そのバレる日…とは。
娘の私が訪問する日。
娘にはバレる。
隠しきれない。
アイツが来る。
来月来る。
もうどうしようも出来ない。
逃げ切れない。
そんな気持ちだったと思います。
私が、一年に一回だなんて言わずに、その前にいきなり訪問していたら…
父は死なずに済んだのかな……なんて、どうしようもないタラレバなんて思ったりもするけど。
どうしようもないことだしね。
ただただ私は、父の最後の声を忘れられずに、
そして、
父の死を受け入れきれずに、
今日まで過ごしてきました。
ちょうどあの頃はジャポコンで、
ジャポばかり聞いていて。
マスカレードの
~自分勝手な夜だってあるのさ ごめんね~
の「ごめんね」が父の言い方の似ていて。
今でもこの曲を聞くと、一種の軽いフラッシュバックのように、あの頃の事から父の死までが襲ってきて、涙が止まらなくなります。
受け入れきれなくて、
命日や誕生日もスルーしてきました。
去年の一周忌は、ちょうど出産と重なった為、法要を欠席しまして。
それももしかしたら、受け入れるきっかけを失っていた要因だったのかもしれません。
時が解決してくれる。
それも今回、受け入れられたような気がするきっかけの1つかもしれません。
やっと少し、心の整理がついた気がします。
この後、父と乾杯したいと思います。
まとまりのない文を最後まで読んでくれてありがとうございました。