アキラの賃上げ要求で↓
フィンガー5がかわいい給料分配会議!
凄い稼ぎと以外な使いっぷり
毎月28日の給料日はテンワヤンワ
タエコは凄いしまり屋
正男は“タンス預金”専門
フィンガー5の給料日は毎月28日で、分け前は民主的に平等。
いちばんシマリ屋は末っ子のタエコで、貯金高もナンバーワン。
アキラはおしゃれに使っちゃう。
異色は正男の“タンス預金”だ。
レコードの大ヒットやステージで、すでに千万単位の稼ぎがあるが、これは目下住宅を物色中。
デビュー後まだ半年、そらおそろしい人気である。
給料の分配は1人6万円、
天引き貯金と月賦払いで2万円
売れに売れた。
レコードが『個人授業』130万枚。
『恋のダイヤル6700』140万枚のほか、
宣伝もしなかった『フィンガー5のクリスマス』10万枚、最初のLP『個人授業』が15万枚(フォノグラム調べ)。
公演があり、テレビがあり、CMまでやって、稼ぎはゆうに千万円単位となる。
人気もますますものすごく、東村山の家のまわりにはファンに包囲され、洗濯物がボンボンなくなる。
やむなく家の中のストーブで乾かすしかない。
ご声援はありがたいが、やたら部屋をのぞかれるので、最近は昼間からカーテンをひいて遮蔽するしまつ。
長男一夫は都心に近い堀越高校、次男光男は大成高校に通学し、授業が済むと直接仕事へ駆けつける。
三男正男は自宅近くの中学、晃と妙子は小学校。
この3人は楽器運搬用の車で仕事場へ行き、兄貴たちと合流するわけだ。
それぞれの財布を持っているが、稼ぎはどう分配しているのか。
事務所は一応給料制をとり、毎月28日に一括して一夫が受け取る。
去年11月までは年令順に一夫が6万円、光男5万円、正男4万円、チビ2人は各3万5千円ずつ分配していたが、猛然と異議を唱えたのがアキラ。
「フィンガー5は、ぼくのボーカルでもってるんだ。
差をつけるのはおかしいよ。みんな同じでいいだろ!」
兄貴たちはビックリ、「大きくなれば、それだけお金も多く使うんだ。今だって赤字なんだから…」
と説得にかかったが、アキラはきかない。
メガネを鼻にずり上げてニッタリ、
「足りなきゃ、ぼくが貸してやる。利息はもらうけどネ」ブッとんだ。
すったもんだ協議の末、アキラの主張が通って12月から公平分配。
現在の給料が30万円で、1人月6万円の分け前である。
給料日は仕事が終わるとまっすぐ帰宅し、1室に集まってまず山分け。
両親から、仕事用の車の購入代金を借りてるので、各自1万円ずつ返済する。
ほかに1万円を天引き貯金しているが、なぜか正男だけは1万円札をタンスの底にしまい込む。
「タンス預金じゃ利子もつかない。アホとちがうか?」
とからかわれても、マーちゃんは断固銀行を信用しないのだ。
残りの4万円は、全員ママに一度あずけ、必要な分だけもらっていく。
「何だかあずけた以上に持ち出すみたい。
残りがなくなりそうになると、急に家の手伝いしたり、おせじ使ったりするんですよ」と、ママは笑ってる。
ためしに5人の財布の中をヌキウチ点検(2月9日)させてもらうと、意外にしぶくて一夫が500円、光男は文なし、正男が千800円、アキラ470円、タエコ355円。
とても人気タレントのガマグチとは思えないツツマシサだった。
人気上昇につれて稼ぎ額もうなぎのぼりのフィンガー5
アキラはいちばん衣装道楽
何を着てもブータレしないタエコ
給料以外の印税収入などは、都内に住宅を購入するため両親が管理している。
5人の自由になるのは、今のところ月4万円と、非常用の積立貯金。
その使いっぷりにも、おのずと性格があらわれる。
両親の教育方針で、学費はめいめい自分持ち。
一夫と光男は私立高校なので、月に2万円がぶっとぶ。
「通学のアシ代、学校から仕事場へはたいてい急ぐからタクシーに乗る。これが大幅値上げでバカにならない。
昼食代も出るし、ステージ衣装は事務所持ちだけど、普段着はほとんど自分で買います。
青山あたりのしゃれたお店で、気に入ったシャツやセーター買うと、高いですからね。つい貯金に手をつけたくなちゃって.」と、一夫がぼやく。
いちばん無口でおとなしい光男が、近頃とみにおしゃれになり、ママの三面鏡を毎日1時間も占領して、ニキビつぶしや顔ミガキ。
ママの化粧品を片っ端から無断で使っちゃう。
お風呂も他の4人はカラスの行水式なのに、
光男だけは、「お弁当持って入んなさい」とママに言われるくらいロングタイム。
だが、ガールフレンドがいるふうはなく、マンガ週刊誌を毎週5冊も買ってゲラゲラ。
正男は中3で、まだ学費はかからないが、4月からは一夫と同じ堀越高校へ進む予定。
「今のうちに衣類の買いだめしとかなくちゃ」と、青山辺でジーパンやシャツ、ジャンパーなどをあさってる。
アキラも負けてはいない。
自称フィンガー5きってのハンサムだから、
「ねぇママ、お兄ちゃんと同じようなの買ってよ」と迫る。
「アーちゃんは育ちざかりだから、少し大きめなサイズじゃないとね」といわれても、
「ウエストぴっちりじゃないと、カッコ悪いや。
女の子のファンが承知しないもん」とむくれる。
5段の整理ダンスを1段ずつ使っているが、アキラの引き出しが一番ギュウギュウで、
「数も多いし、センスもバツグン、ああ、金かかってやんなっちゃうよ」と大いばり。
その正反対が紅一点のタエコで、なぜか女の子のくせに服装には無頓着。
ママが気をきかして衣類を買ってくると、アキラがさっさと赤っぽいのをぶん取り、
「タエコはオトコだもんナ」と、地味なほうを無理やり押し付ける。
タエコは全然ブータレせず、アキラと服を交換したりして、何でもおとなしく着てる。
「タエコにジーパンはかすと、ブカブカになっちゃう。
オマエ、バストよりウエストのほうが太いのか!?」アキラは言いたい放題だ。
なかのよいおチビちゃん2人。
10円の貸し借りもノートにきちんとつけて…
ケチケチの手本を示す一夫
東京見物の伯父さんにみんなで献金
何てたってフィンガー5きっての金持ちは、ムダ使いを一切しないタエコ。
なぜか、ときどき教科書を紛失して買ってるが、他にはチョコやガム代くらい。
天引き貯金プラス4万円のほとんどを、がっちり残しちゃってる。
アキラはおしゃれと、オモチャ代などでピーピーしてるが、兄貴たちに「お金なけりゃ、いつでも貸してあげるよ。利息は相談、エヘヘ!」とケシかける。
タエコはさらにそのうわてを行って、1本15円のウインナーソーセージを、
「おいしい、おいしい」とペロペロ舐めながら、アキラに、「これ、45円で買うか?」なんてフッかける。
チビほどがめつく、アキラとタエコはいつも大福帳がわりのメモ帳を持ってて、10円の出し入れまでこまかくつける。
それも自分が借りた時は何も書かず、人に貸したときだけ書き込むもんだからたまらない。
高い買い物をするときは、事前に必ずきょうだいで検討する。
最近、一夫は貯金の7万円を頭金にして、28万円の外国製ギターを月賦で買い込んだ。
正男もほぼ同額のベースを購入。
光男はドラムセットを探しているが、これは相当高いのでまだ手が出せない。
アキラが買った小型テープレコーダーは2万4千円。
「大きいのは4台もあるけど、ミニだとバックに入るから便利なんだ。個人用に買ったっていいだろ」と、兄妹への説得に成功する。
絶対、何も買わないのがタエコ。
いまに銀行おったてて、兄貴たちをヒイヒイいわすかも知れない。
ママがみんなの経済観念を分析してくれた。
「一夫は長男らしく、しっかりしてます。
家へ帰ると、“ガス湯沸し器の口火は、使う時だけでいい”とか、“トイレの電気がついている”とか、とてもこまかいんです。
この頃は帰る前に、みんな消しときますけどね。
地方へ行くと、必ず名物の食べ物をおみやげに買ってくるのが正男とアキラ。
一夫もときどき、ドサーッと買ってくるんです。
アキラなんか、食べきれないほど買って“ママ、お金ちょうだい”なんて請求したり。
とんでもない、買うならとっておけるお茶にでもしなさい、っていうんです。
光男とタエコは、ムダ使いを全然しませんね。
でも、うちの子はみんなケチじゃないんです。
この前、鹿児島から伯父が上京したときは、“ぼくたち忙しくて案内できなかったから…”と、
1人2千円ずつ出し合ってお小遣いをあげたんですよ。みんなでステキなパンタロンスーツをプレゼントしてくれました」
デビューしてまだ半年だが、5人のいちばんでっかい買い物は、今探している住宅である。
とりあえず一夫には個室をあてがい、あとは2人で一室、それと両親の部屋。
4LDKくらいの新居がメアすになるだろう。
念願かなって、2月14日から故郷沖縄へ初の里帰り公演をするフィンガー5。
待ちこがれるオキナワのファンの中から、可愛いガールフレンドが見つかるかもしれない。
長男の一夫を中心にチームワークは抜群
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