父はいつも19時過ぎに帰ってくる
その日もいつも通りの時間に帰ってきた
母がいないことを必死に父に説明したが、父の反応は薄かった
今思えばきっと私が寝ている時などに両親で話し合った結果だったのだと思う
それから父と2人の生活が始まった
私は小さい頃体が強い方では無かったので
よく熱を出したり入院をしたりしていたのでシングルファザーとしては大変だったと思う
日が暮れるのが早くなる冬などは特に
夜まで一人で過ごすのはとても寂しかった
怖がりだったので布団に包まったりもしていた
そんな毎日を過ごし、私が小学校に上がった頃から、留守番の時に知らない怖い人が家を訪ねてくる事が多くなった
安い集合に住んでいて、鍵も昭和の差し込んでクルクル回すタイプのものだったので、基本的に施錠はしなかったし、する習慣が無かったので、家にいる時は縁側や玄関は開けていた
油断して一人でゴロゴロとテレビを観ていると玄関に知らないおじさんが立っていた
『こんにちは、お嬢ちゃん一人?お父さんいるかな?何時に帰ってくる?』
時計もまともに読めなかったので
いつも「分からない」と答えていた
それからが極貧生活の始まりだった