ちょっと目を離した隙に母が左手でカップを持ち上げようとして落し、炬燵布団に乳酸菌入り甘酒を溢した。
ジュースやコーヒーはすぐにタオルで吸い取って拭けばまだいいが、乳酸菌と甘酒は発酵による?匂いが凄く(病院の甘ったるい消毒剤の匂いに似ている)、毎年梅雨時季までは足許を温めているのだが今年は早々に片付けた。
室内に置いておくのが我慢ならず、新聞紙で包んでベランダで保管。
雨が降らなくてよかった。
椅子式炬燵なので、食卓としては通年出してある。
団地内の布団店で丸洗いして頂くため、今日布団を引き取りに来てもらったら
「昨年末に廃業したんです」
ただし、廃業を知らないお客からまだ発注があるので、受けた分だけは営業されているそう。
私が小学生の時に開店して、団地内の小売り店はずいぶんなくなってしまったが、お布団屋さんだけは残っていた。
とても助かっていたので本当に残念だ。
ご主人は60歳台後半、後継者がいないそう。
「私が動けなくなってから辞めると廻りに迷惑がかかるから早めに仕舞いました」
私
「じゃあ今回が最後…」
ご主人
「80過ぎの義理の伯母が電話番なので、電話を受けられる間は」
電話番が出来る伯母様アッパレなり。
常連客からの電話はしばらくは引き続き受けて下さりそうな気配だった。
かつて陸の孤島と言われた当団地。
次第にお店が増えて、銀行・市役所出張所・郵便局本局・昔の電信電話局もでき、不自由なく暮らせるマチになった(高齢者は別)のに、また徐々に元通りの孤島に近付いて行く。
諸行無常。