「X-H2」AF追尾検証4

 

〈名機!瑞々しい色とじゃじゃ馬AF追尾が魅力〉       
フルサイズセンサーの余裕とボケの美しさにこの10年間、Sony 7SⅡ、9、RⅡ(所持)、7Ⅲ、α7C、Nikonはz6、CanonはEOS R(所持)、EOS R6といろいろ触り、今はフジのX-PRO3とX-H2がメイン機。
手元に届いて約30日、毎日のように撮影にでかけたくなったのはこのカメラが初めて。
ズームレンズとのバランスの良さ、使い勝手の良さ・使用感で満たされるX-H2です。
画像は2000ピクセルに縮小

『グリップがズームとの好バランスをつくる』
最初はグリップが分厚くて右手が痛くなるのではと心配しましたが、使うほど手になじみました。
このグリップの良さがFX16-55mm-F2.8やFX18-120F4電動ズームとの好バランスの一因です。
655g、フィルターとフードを付けると700gで高齢者の僕には重いと思わせた赤バッチズーム16-55F2.8が重く感じません。

『スタンダードに色が瑞々しく美しい』
色味ははスタンダードで勝負。そう思っています。
○まず、ホワイトバランス
X-H1をブツ撮りで使用していたとき、ホワイトバランスに問題を感じ使用しなくなったのですが、X-H2のホワイトバランスはとても安定しています。
外や室内でもほぼAUTOを信用して使うことができます。進歩したと感じました。
○画質
スタンダードで出てくる画質は素直で瑞々しく色のりもよく透明感があり大変安定した画質。
見て記憶した絵が帰宅しパソコン画面で見ても同じであることは素晴らしい。
○576万ドットファインダー
見事、見やすい、隅々まで美しい。老眼の僕には強い味方。
目で見た絵とファインダー内の絵が同じ、光学ファインダーのような世界。

 



『じゃじゃ馬AF追尾は魅力』
愛犬が僕に向かってくる動物認識のAF追尾が最初はできませんでした。
OM-1では簡単に80-90%の確率で成功していたAF追尾とピント合焦がX-H2ではできません。
AF追尾はしています。確実に追いかけています。しかし、パソコン画面で見るとことごとくピンを外していました。
横に走る愛犬は簡単にピントを合わせた撮影ができますが、向かってくる愛犬はダメでした。
レンズ4種類(XC16-50、FX16-80F4、FX18-120F4電動ズーム、FX16-55 F2.8赤バッジ)で愛犬の散歩中毎日のように試しました。
レンズ差がありました。廉価版のXCはただAF追尾するだけでピンボケだらけです。
18-80はまあまあ、FX18-120F4電動ズームとFX16-55 F2.8赤は結果から言うと完璧でした。
なんどやってもうまくいかないとき、FUJIFILMのXフェスin六本木トークショーの田中雅美さんの動画を見ました。
石垣島の鷹がこちらに向かって飛んでくる連写画像です。
全てにピントが合っているのです。
「プロはX-H2で鳥AF追尾でピントを合わせているのか・・・すごい・・・」と。
ヒントになる言葉がありました。
どこでシャッターを押し始めるのかとの問いに関して「なんでもカメラがやってくれるのではありません」「飛び始めたとき、ここですよ」と画像で説明。
それを参考に愛犬が走り始めた時、半押しロックしAF追尾開始、うまくいきました。
タイミングですね。
毎日のように試し、タイミングをつかめばほぼピントの合った愛犬が走ってくる画像が撮れるようになりました。
参考までに
フォーカスモード AF-C
AF-Cカスタム設定 SET5
AFモード ワイド/トラッキング
被写体検出 動物
DRIVEモード 高速連写15fps

 



先日ファームアップがあり、「大きく外したとき」の修正がありましたが、一度AF追尾が外れても戻ってくることが確認できました。

「じゃじゃ馬AF追尾」がいいです。
「誰でも簡単に写せますよ、ではなく、勉強しなさいよ、勉強して理解できたら写せますよ」そんなカメラです。

『X-H1からここまでの進化、フジの技術力に名機X-H2に乾杯!』

田中 雅美さん
FUJIFILM Xフェス in六本木トークショー
https://www.youtube.com/watch?v=HN1fKj1V8bU