◆褒める子育て注意報◆萎縮させる褒め方・伸び伸び育てるスタンス | 魂の望みのままに新しい時代をつくる

2.「褒める」育児の危険―コントロール
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□□□   (2) 萎縮させる褒め方・伸び伸び育てるスタンス
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●コントロールする褒め方をしているとき、子どもは、「よい子にして親(先生)の言うとおりにしたから、褒められた」を気付いています。

よい子じゃない自分、大人の意向に沿わない自分を肯定できません。大人の顔色を見た言動をするようになります。

「ありのままの自分」を受け入れ、認めることができない、すなわち自己肯定感が低くなります。


●冒頭に、「叱る子育ても、褒める子育ても同じ危険を持っている」と書きました。


「叱る」ことは、「その考えや行動は、良くない」と評価しています。
子どもは、評価に従って、叱られるような言動をしなくなります。


「褒める」ことも、「その考えや行動は、良い」と評価しているということ。子どもは、評価に従って、褒められる言動をするようになります。



子どもは、「親の期待に応えたい」「親に嫌われたくない」と強く思っています。

言葉かけが「叱る」であっても「褒める」であっても、評価に偏ってしまうと、子どもは、その期待に応えようという涙ぐましい努力と、「あるがままの自分」を受け入れられないという葛藤が始まります。大人の顔色を見ないと動けない、萎縮した受動的な子どもになっていきます。



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●では、どういう褒め方が良いのでしょうか。

幼児期に重視すると良いのは、
「言い方」ではなく「スタンス」だと思います。


評価は、上からの視点ですね。

「まあ、おりこうさん。」
「あら、上手にできた。」
「偉いわね。」

上から見ています。

大人には言わないですよね。部下にこんな風に言っちゃう方、上司に言われたことのある方はいるかもしれません。しかし、対等な友達や、目上の人、同僚などには言わないはず。それは、上から見下ろした視点の言葉だからです。


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●人が伸びるときは、
自分の中に「できた」「がんばった」という自信が生まれたとき。
その気持ちを大切にしてあげましょう。


子どもの気持ちに共感して、代弁してあげましょう。自分が感じている「誇らしい気持ち」「嬉しい気持ち」「充実感」を、大好きなお母さん(お父さんや保育者)に分かってもらって嬉しくて、誇らしい自分を肯定できるはず。

そして、「できた」「がんばった」と思えることを成し遂げた子どもを承認してあげましょう。チャレンジした勇気、頑張りきった喜びを再認識できて、嬉しくて、きっと、子どもは、そうした自分に誇りを持てるはずです。また、新しいことにチャレンジする勇気と、頑張りきる力が湧いていきます。


●そんな言葉かけをしているときの「スタンス」は、「対等」なはず。
次回は、具体例を見てみましょうか。


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 2.褒める子育ての危険---コントロール
  (3)評価と対等

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梅田幸子⇒http://with-c.net/

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【著書】

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