先を見るのも善し悪し | かたばみ日記

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 好きなものは野辺の草花、古い音楽、二匹の老猫、温かい紅茶と読書の時間。息子は大学生、娘は小学生です。




午後は自分のレッスン。



楽器弾くひとは
先を先を見るクセがついている。
でも役者は、感情を最後まで相手に向ける。
想いを残す。
お芝居してると思って
弾いてごらん。




そう言って
ジゼルの第二幕の冒頭を
めっちゃ感情込めて
弾いてくれた。




いやー、それ
妙齢の息子がいるときには
弾けないわセンセイ。






でも言われてみれば、確かにね。
adagioでrallentandでmorendoで
おまけにフェルマータまで付いてたって
私はいつも次の小節を見てるもの。
万事、そうなんだろうね。
最後の最後まで詰めないんだよね。
大事なところが甘いんだ。
よく逃げるからね。





……ま、そんなこんなでまた三時間。




ふとアタマの端っこで
夕食の段取りを考えている自分に気付き
こういうところだよ、と呆れる。










断捨離してるから持っていって!
と、一冊くださった。
(あんまり面白くなさそうだけど
ありがたく戴いた。)