雑草

満開の鬱金桜の合間から

青い空が輝いている。

あのバカは今どこで何をしてるんだ？

掌の上にあるものを見なさいよ

どんなことでも

自分の心持ち次第だよ

何百回言ったって

あの子の心には届かない。

なんでよ。

いつの間にやら

雑草たちがこんなに。

バザーの日には

この鬱金桜の下に

子どもたちの折り紙や工作コーナーを

作る予定なので

こいつらは抜かなくてはならないな……

だけど

なんか弟のことを考えていると

雑草たちを引き抜くことが

なんか

なんでだか

悲しくなってくるのです。