運転中、アクセルダルを離してもアクセルペダルが戻らない。どうしますか。これは、ブレーキが利かない。の次に制御系の怖い不具合です。何故、このようなことが起きたのでしょう?
これを理解するには、構造のことを知らなければならないので書きます。アクセルペダルは原動機(エンジン又はモーター)の出力を制御するものです。昔は、アクセルペダルとエンジン出力を制御するスロットルバルブ(エンジンが吸入する空気をコントロールする部品:ガソリンエンジンの場合のみ)がワイヤで繋がれていて、アクセルペダルを踏むとスロットルバルブが開き、アクセルペダルを離すとスロットルバルブが閉じる簡単な構造でした。現在は、アクセルペダルに位置センサを設けてアクセルペダルの踏み込み量を電気的に検出して、コンピュータがスロットルバルブに設けたモーターに動かしスロットルバルブを開閉します。
原理は簡単なのですが、実用となると難しい面があります。それは、アクセルペダルの踏み応えです。軽すぎると踏み過ぎアクセルワークが繊細で神経的に疲れます。重すぎると体力的に疲れます。そのため、アクセルペダルに適当な抵抗を付けることにより、アクセルペダルの踏み応えを作っているのです。その方式は、図に示す「くさび型」と「摺動型」
があります(この名前はGさんが勝手に付けた名前なのでご了承ください)。
くさび型はアクセルペダルを踏むと、くさびが食い込み抵抗を作り、摺動型はアクセルペダルを踏むと、ギザギザが筒の中を摺れて進み抵抗が発生する構造です。
さて、問題です。プリウスのアクセルペダルは「くさび型」と「摺動型」を使っていました。片方は問題が無く、もう片方に問題があったのです。さて、問題があったのはどちらでしょう。答と解説は来週です。お楽しみに・・・・・・・(^^♪