1月11日は鏡開きの日。
お正月に飾った鏡餅を割って、
お汁粉やお雑煮で頂きますが、
何故、お正月に鏡餅をかざるのでしょう?
古来より日本の三種の神器の一つは鏡で、
神前に円形の鏡を祀っていました。
鏡餅はその円い鏡の形を模したとも、
心臓の形や円満な魂をかたどった
ともいわれています。
鏡餅は年神様の神霊が宿る聖なる供物で、
又、歯固めの祈りを込めた
硬い供物でもあります。
日本人の命の基の米で搗かれた鏡餅は、
年の暮れから正月飾りとして供えられ、
新年を一家円満で迎えられる
歳神様のかたしろでもありました。
その歳神様は、歳玉という
皆に歳を与える神でもあり、
新しい年の運気を授ける神でもありました。
鏡開きは、お正月に飾っておいて
硬くなったその鏡餅を、
かなづちなどで叩き開き、
お雑煮やお汁粉などにして戴く日です。
鏡開きは元々1月20日が主流でしたが、
江戸時代に徳川3代将軍家光が
この日に亡くなったので、
同じ日にお祝いをすることを避け、
現在のように1月11日に行うようになりました。
武家では具足開きと呼ばれ、
商家では蔵開きとも言われ、
この日で正月は終わり、
仕事始めの日とされました。
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