今は七十二候の大暑の初候で、
桐の花が咲く頃です。
(新暦7月22日~27日頃)
「桐始めて花を結ぶ
(きりはじめてはなをむすぶ)」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240721/15/11264ki/73/64/j/o0400040015465670286.jpg?caw=800)
日本人にとって特別な色である
紫色である桐の花は古来から
古来から尊ばれていましたが、
桐の花から文様を作ったのは、
桓武天皇の二男の嵯峨天皇です。
中国の故事では、鳳凰が現れると
聖天子の時代が来るとあり、
その鳳凰は桐に宿るとされました。
この故事より嵯峨天皇は、
桐の花から花が5・7・5の
組み合わせの五七の桐花文様を作り、
次第に皇室の文様としても
使われるようになります。
のちに後鳥羽上皇が菊を愛で、
後深草天皇、亀山天皇、後宇多天皇と
三代の天皇も菊紋を用いたことから、
その後の皇室の正紋は菊紋で、
桐紋は副紋とされました。
時代が下ると足利尊氏や織田信長、
豊臣秀吉、徳川家康など、
天皇からその時の政権統治者に
五七桐花文様は下賜される文様となり、
明治時代には、天皇が直接任命した
勅任官の上着にも付けられました。
こうして、五七桐花文様は日本政府の
文様として使われるようになり、
今では日本のシンボルともなり、
日本のパスポートや500円硬貨、
首相会見の演説台の前面にも
五七桐花紋は使われています。
勿論、風呂敷にも桐花文様は
よく使われて来ましたが、
より美しくおめでたくあるように、
桐花紋だけでなく唐草文様や
鳳凰文様と合わせた文様、
桐唐草文様や桐鳳凰文様が生まれ、
色々な場面で使われて来ました。
桐唐草文様風呂敷
こちらは桐紋一つを大きく
隅につけた隅付けという構図の
風呂敷ですが、よく見て頂くと
桐の花は、3・5・3の
組み合わせの五三桐になっています。
五七桐は皇室や大名、政府が
使っていて躊躇したのか、
花の数を減らした五三桐は、
庶民が気軽に使える文様として
よく使われるようになりました。
五三桐文様隅付け風呂敷
桐は日本人のくらしの中で、
家具として大いに役立ってきました。
桐は日本で使われる材木では最軽量で、
湿気を通さない高級な木材です。
日本では、女の子が生まれたら桐を植え、
結婚する時には、その桐で箪笥を作り、
嫁入り箪笥にしたものでした。
そして、大切なものやお届けものは、
桐箱に入れて保存したり、
お届けしたりしたものでした。
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