リョウとは週に2・3回逢うようになった




私達は気が合って身体の関係なんてなくても一緒に居たいと思えた




付き合って1ヶ月が経つ頃にはリョウの実家で同棲しだした




同棲して知った事




リョウは無職のチーマーで中学時代は児童施設で育ったらしい




中1の時学校の先生に暴行して3年間その施設で育った




中学の3年間を施設で育ったリョウは失った青春を取り戻すかのように街で暴れてた




施設から出てからも少年院に入れられたり塀の中ばかりの青春時代




もちろん問題は彼にあったケド・・・




リョウは、とても不器用で繊細だった




少年のように良くハシャぐ、でも不良特有の曇った目をした男の子だった




「俺は親に3年間も見捨てられた」




彼はいつもそう言った




短気で自己中心的で人を操る話術と魅力を持っていた



私は水商売を10年近くしてたけど




彼程、人の心を掴むのが上手い人間はあまり見た事がない




彼の派手さや強さ、心の弱さや寂しさ私はリョウにハマっていった




どうしようもない所だらけだけど私にリョウは優しかった




元々、身体の弱い私が熱を出すと朝まで看病してくれた




入院すれば毎日泊まりに来た




元々、遊び人だった私達は身体の関係を持たない恋愛が初めてだった




リョウはクラミジアが完治しても私に手を出さなかった




プラトニックな関係




毎日一緒に居てもキスしかしなかった




初めて恋を知った子供のように
時計が0時になった頃




飲みだして3時間ただの酔っ払いになった5人




居酒屋を出て車に乗るとシュウが言った




「飲みたりないしカラオケあるしホテル行こう」




こいつ達ヤル気だ




私も美保も夜遊び好きだし、そんな男も見慣れてる




どんな状況になっても運が良いのかレイプされた事はなかった




いつも通り何かあっても免れれる・・・




「いいよ!行こう!」




5人でラブホに入り酒を飲んだりカラオケをしたり、1時間が過ぎた頃リョウにトイレに呼ばれた




入った瞬間にキス




「本当は皆で強姦そうって話しになってるんだけど俺本気でオマエ気に入ったから・・・ホテル出て俺ん家来ない?」




どんだけ正直なの?と、少し笑えた




「2人で抜けるって事でしょ?美保が心配じゃん」




「じゃあ美保ちゃんに抜けていいか聞こうよ」




部屋に戻ると美保が居ない



ケイが1人でカラオケを熱唱してた




「美保は?」




私が聞くとケイは歌いながらバスルームを指さした




バスルームを開くと美保はシュウの上に乗ってた




「なんだオマエ達ヤッてんじゃん!美保ちゃんユリと先に出てイイ?」




笑いながらリョウが聞いた



「どーぞハートユリちんオツカレ!」




美保が腰の動きを止めて返事をした




「心配する必要なかったな!」




リョウが言った




ホテルを出てリョウの家に行ったリョウは実家暮らしだった




「私、今性病だからエッチできないんだ」




嘘をついた




4日前に堕胎したなんて、さすがに言えない




「そっか!実は俺もクラミジアなんだよね!お互いエッチできない身体だったんだ~」




どーしようもない者同士だな




それから朝まで色んな話しをした




今までの恋愛、友達、家族、朝がくる頃には寝ていた



起きてホテルに美保を迎えに行った




空室になってる




リョウがシュウに電話した



「オマエ達出た後3人で美保の家に移動したんだ」




電話を切ったリョウは私の顔を真顔で見た




「オマエと美保、薬してるの?」




「は?なんで?」




私は知らん顔をした




私達が美保の家に行った時にはシュウもケイも美保も完璧にキマってた




(こいつ達も薬中か)




私は驚かなかった、私もだから・・・




「ウチ等もする?」




私が聞くとリョウは断った



「俺ユリの事本当に好きなんだ、だから薬も止める!ユリも絶対もう薬なんかするな!」




薬をしてて引いて離れて行く男、一緒に薬にハマる男、元々薬中で私にも何も言わない男、短い付き合いで気付く前に別れる男・・・



出会った、どの男とも違う答えだった



『一緒に止めよう』




薬を止めようと思った事なんて1度もなかった




自分を大切に出来ない私は大切なモノなんてなかったから




私は初めて薬を止めようと思った




その日から私は薬を止めた



始めは辛かったケド元々毎日キメてたバリバリのジャンキーじゃなかったからか意外な程キッパリと止めれた




でも、あの時リョウに出逢ってなければ止めれずにいたのかもしれない
一年後




相変わらず私は適当な生活をしてた




唯一変わった事は定職に就いた事




水商売




夜遊び好きな私からすれば楽しく遊ぶ時間をオジサン相手に過ごさなきゃいけないなんて正直面倒だった




ただ周りの友達が水商売ばかりだったから流されて働きだしただけだった




年下の彼氏もいた




付き合って7ヶ月のナオ




私にしては長続き




付き合って7ヶ月が過ぎた時、私は妊娠した




どうしよう




結婚する気は全くなかった



まだ17歳のナオも結婚する気がなかった





18歳の夏、私は子供を堕胎した




2人のせいだと解ってたケドに堕胎に付き添ってもくれなかったナオを好きではなくなった




堕胎したお腹は痛くて堕胎した子供に本当に悪い事をしたと初めて自分のした事に後悔した



次に子供を授かる事があったら私は絶対堕胎しない



そう心に決めた4日後




私は1人の男の子と出逢った




お腹の痛みも和らぎ久しぶりに美保と遊ぶ約束をした



駅前で待ち合わせ、私が家を出ようとしたら電話が鳴った美保からだ




「まだ家?車で迎えに行くょ」




「今出ようとしてたんだ!じゃあ家で待ってるね」




美保の車は修理中のはずなのに・・・




数分後、美保が家の前に着いた、黒のライフに見た事のない男の子2人と乗ってる




「オハヨー!ユリハート




美保がゴキゲンに私を呼んだ




「ユリちゃんオハヨ今から一緒にボーリング行く事になってるから乗ってよ!」



運転席の男の子が声をかけてきた




車に乗ってボーリングまでの道のりに美保に聞いたら待ち合わせ場所で私を待ってる間にナンパされたらしい




男の子達は私達と同い年だった




運転してた小柄でイケメンのケイ君、助手席で携帯ばかりいじってる細身で背の高いリョウ君




同い年ってゆうのもあってボーリングは盛り上がった



(楽しいの久しぶりだな)




ボーリングが終わった時、初めてリョウが話し掛けてきた




「この後、飲みに行こ!」



今日は仕事も休み




「いいよ!行こう!」




リョウ達の友達シュウも加わって5人で居酒屋に行った




居酒屋で私はリョウと意気投合した




ボーリングの時は全く話さなかったのにノリも良いし話してて楽しい




美保はシュウを気に入ったみたいだ




「2人でタバコ買いに行こう」




リョウが耳元で囁いた




「いいよ」




私達はタバコを買いに外に出た




「ユリちゃん俺と付き合って」




見た目通り軽いリョウからの告白




「いいよ」




相変わらず適当な恋愛感の私の何も考えてない返事




いいかげんな私に新しい彼氏が出来た今度は、どれ位続くのだろう







リョウ




あの日美保がナンパされてなかったら出逢う事はなかったかもしれないね




リョウに出逢わなければって何回も思ったよ




でも出逢ってなければ今の私はいないよね。