女達と連絡を取らなくなったリョウは今まで通りスロット通いを止めなかった




貯金も無くなった頃には仕事にも行かなくなってた




「君達クビだから地元に帰って」




ある日の朝、人材派遣会社の男が寮に来た




仕事に行ってないんだし当たり前だ




「帰る金なんてねぇよ!」



リョウが言った




「1ヶ月待つから、それまでに用立てて出て行って」



派遣会社の男は、そう言い残して帰った




「んな事言っても仕事なんてねぇよ!」




確かに県外で免許もないし保険証の住所も地元、私達に働き口はない




「私が夜働くよ」




電車で1時間、隣の県は4大都市、結構都会だ求人誌を見ても給料も悪くない




リョウは口では反対したケド止めなかった




私も嫌な工場勤めから逃れれて嬉しかった




そこから私の県外キャバクラ生活が始まる
リョウが女から金を貢がせていると知って私は激怒した




「私に男と連絡取るなって言って自分は裏で何してんの?」




「隠してたのは謝るよ!でも金貰ってただけなんだ」



「じゃあ何で隠してたの?信用できないよ!」




一晩中口論、他の女と連絡取ったり会ってる事が許せなかった




(何もないのに金くれる訳ない色んな女とヤッてるんだ!)




許せない!




リョウを独り占めしたかった私は県外に出る事を勧めた




「地元じゃ遊び仲間がいるからリョウ絶対働けないでしょ?私が付いて行くから県外で働いて自分で事故の金払いなよ!」




他の女から離れさせたい夜の街にも行かせたくない、渋るリョウを説得した、口の上手さなら私も負けない自信があった




「ユリがそこまで言ってくれるなら俺頑張るよ」




やった!




約1ヶ月後、私達は県外に工場の住み込みの仕事をしに行った




知らない土地に2人だけ、リョウは私だけのリョウだ



私はリョウに、のめり込んで周りが見えなくなっていた




働きだした所は雪国だった



私達の地元は雪があまり降らない



慣れない土地


慣れない寒さ


慣れない早起き


慣れない仕事




リョウが挫折するのに時間は掛からなかった




働き始めて1ヶ月リョウは仕事が終わると毎日スロットに行く




10年前はスロット全盛期1日に10万以上勝てる台が沢山あった




リョウは県外に来てからも金に困ってなかった




県外での生活費用を女達が口座に振り込んでくるからだ




「会ってないんだから連絡位いいでしょ?ユリに迷惑かけたくないし」




私は連絡だけでも許せなかった




(金だけ送ってくるとか、よっぽどリョウが好きなんだ・・・)




私以外の女がリョウを想ってる事も許せない




「リョウ別れよう」




県外に出て1ヶ月半経った頃、私はリョウに初めて別れを告げた




「なんで?絶対別れねぇよ!」




リョウは同様した




私はケンカしても絶対別れを口に出した事がなかったから




リョウは私の別れ話を重く捉えた




予想通りだ




「お金くれるから連絡してるって分かってるけど私そーゆうの無理みたい、だから別れよう」




「分かった、そんなに嫌なら連絡しないょ」




「じゃあ連絡できないように携帯折って」




さすがにリョウも躊躇った



「リョウの友達や親は私の携帯知ってるじゃん!知らないコも、周りに聞けば私に掛ければ良いってスグ分かるよ」




「・・・分かったよ」




リョウは携帯を折った




自分の意見を絶対曲げたくない時、その時の為に別れを軽く口にしなかったのだ




楽な方に逃げる人間は、いつまでも楽な方にしか行かない




その頃の私は全く分かっていなかった




ただリョウを手に入れた喜びしかなかった
一緒に暮らして1ヶ月




付き合って2ヶ月が経っていた




季節も秋まっさかりの頃




私達は初めて結ばれた




リョウは、とても緊張してて、つられて私も緊張した



2人は余計のめり込んで行き




私は仕事を辞めた




身体の関係を持ってからリョウは束縛が激しくなった



スカートを履くな!
男と連絡取るな!
家に帰るな!




リョウは無職なのに金を持ってた




当然親がくれる訳はない




出所のわからない金




冬になり、いつものようにリョウの友達や友達の彼女達と飲んでいた、ある日




深夜リョウの運転する車が事故をした




助手席に座ってた私は思いっきり頭を打った




前方の車を追い越して信号無視をした挙げ句の衝突事故




その上リョウは無免だった



暴走で何回も捕まり免許が取れないからだった




リョウは前がメチャクチャになった車で、その場から逃げた




「どうしようもないから自主しな」




私は言った




無免許は保険が使えない




リョウは支払いに困った




裁判は執行猶予が付いて安心したけど




金がない・・・




リョウが私に隠れて電話をするようになった




「誰と電話してるの?」




「事故の話しだよ」




「嘘!だったら私の前で話せるじゃん!」




言い争いになってリョウの今までの金の出所が分かった




オンナ




リョウは口の上手さで女を騙して金を引っ張り生活していた






ホストクラブにも行った事がなかった私は女を食い物にする男に初めて逢った