神結びすとのひとり言 見える世界と見えない世界のつなぎ目② | 生きがいの編集室_1107ブログ

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速水流八代目宗匠が、先日のお茶会でして下さった

“見える世界と見えない世界のつなぎ目”のお話です。



「“れい”という言葉から、みなさんはどんな漢字を思い浮かべますか?

“霊”とか“礼”とか様々な漢字がありますね。

私見ですが、“れい”という音には

見えないものを表す何かが隠れているように思うのです。



お茶の世界というと礼儀作法にうるさい世界と

一般的に思われているかも知れません。

確かに茶道には、お作法がありその形を覚えることが必要です。



しかしそれ以上に大切なものは「礼」する心、敬いの気持ちです。

何を敬うのかというと、お茶席に会して下さるお客様のお心。

お道具に刻まれた作り手の思いや、使い手の記憶。

縁して集まられた方々と過ごす有り難いひと時。

そんな見えないものを、見える作法で礼するのが茶道です。



数字の0を、「ゼロ」と言う人も多いですが

日本語では本来「零(れい)」と発音します。

西洋文化において、ゼロの向こう側はマイナスですが

日本の「零(れい)」の向こう側には

見えない無限の世界が広がっているのです。」



「れい」は“見える世界と、見えない世界のつなぎ目”

日本では、見える世界と見えない世界あわせてひとつの「世界」。

見える世界=物質社会だけでは、人は行き詰まってしまいます。

見えない世界=精神社会だけでは、地に足がつきません。



見える世界、見えない世界合わせた倍の世界の方が

問題解決方法も、幸福感も、豊かさも倍あるということを

昔から日本人は知っていたんですね。

神社や仏閣、昔から続くお祭りなども

“見える世界と見えない世界のつなぎ目”かも。



日常の中にある“見える世界と見えない世界のつなぎ目”、

たくさん感じていきたいな~と思った、宗匠のお話でした。

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❖七十二候 第二十四候 小満末候❖

麦秋至[むぎのときいたる]
(5/31~6/4)
秋にまかれ、冬を越した麦の穂が実るころを示す
「麦秋(ばくしゅう)」は夏の季語。
初夏の眩い陽光に麦畑がきらめき、爽やかな風に金色の穂が揺らぎます。

季節の魚介 きす
「海のアユ」とも呼ばれる美しいお魚・きす。
柔らかで上品な味の白身は、塩焼きや刺身、
天ぷらやフライなどに適しています。