そして気づいたのは至仏山(しぶつざん)。
実際は、手前の小至仏山で濃い霧のために折り返した 10月2日のことです。
この日も途中で疲れてしまい何人もに追い抜かれ、ベンチに座って尾瀬を見下ろしながら、ちょっと凹んでいました。
「おかしい。調子の波が大きすぎる」

今年の 6月12日に歩いた尾瀬の距離は約 18kmですが、最後の「山ノ鼻」から「鳩待峠」までの登り坂の 3.3kmは、観光用のコースタイム 90分に対して 60分を切って歩いている。
また、八方池でもコースタイムより 30分以上早く登って、下りに関しては 60分のコースタイムに対して 28分と、けっこう早く進めました。 

スマホのスケジュールを見て調子の悪かった日を思い返すと、翌日は腕が疲れて筋肉痛になっていた。そしていつもより息切れが早く、酸素が足りないような感じだった。

共通していたのはストックをガンガン使って、最初から飛ばしていったこと。更に寒い日で、スポーツタイツを履いていたことです。
最初から飛ばしたら息切れするのも分かりますが、それに加えてストックの振り幅が大きいと、それだけでも体力を消耗します。これが 1時間ぐらいのコースであれば関係ないのでしょうが、6〜7時間も歩くと影響が出てくる。
僕のストックは、アルミ製で重さは約 280gなので、細い缶コーラ 一本分。それを両手に持って振り回してたらそれは無駄に疲れを増やすだけ。
最初に書いた登山のベテランの方の、腕を組んだまま歩くというのはこういうことなのでした。

またスポーツタイツは確かに筋力をサポートしてくれますが、締め付けが問題。大切なのは、長さよりも幅が合ってるかどうか。締め付けが強いと足の動きによる血液の循環機能が落ちます。特に心臓に血液を送るポンプ役であるふくらはぎの動きが悪くなると、循環も極端に悪くなり疲れやすくなる。
つまり僕のように脚が太いと逆効果。だからそれを履いていた寒い日の調子が、悪かったみたいです。


いまやっているのはストックを一本だけにして、短めに持って振り幅を小さくし、推進力を得るというよりも軽く支えるように使っていることです。これだけでも、バランスを取るという意味では効果があったし、持ち替えることで腕の負担を更に減らせました。山歩きベテランの高齢者が、一本だけにしている人が多いのに、すごく納得しました。
そしてスポーツタイツはやめて、防寒としては腿までの、二つ大きいサイズのショートパンツにしていること。これはかなり楽ちんです。

これらに変えてから調子の波は、ほぼほぼ無くなりました。

尾瀬の水芭蕉
頑張って 60分で着いた八方池
250mlの缶コーラ
小至仏山手前から見下ろした尾瀬ヶ原
いま使っているストックとショートパンツ