ここからはすべて地球の中身が関係してきます。基本はたぶん小学校の理科で学んだこと。
・尾瀬ヶ原の蛇紋岩(じゃもんがん)
昨年、尾瀬には三回行っています。その内の一回が尾瀬ヶ原の西側にそびえる日本百名山で花の百名山でもある「至仏山(しぶつざん)」登山。
直前に、仕事先の山好きな女性からこう言われた。
「緑の蛇紋岩は滑るから気をつけて」
初めて聞く変わった名前の岩ですが、取りあえず足元に気をつけながら登っていくと時々忘れた頃に顔を出す、少しくすんだ暗い青緑色に何か白とか半透明っぽい鉱物の帯が入っていて、それが蛇に見えなくもないのが名前の由来らしい。
(変な岩)と思っていたら実はこれ橄欖岩(かんらんがん)が水と化学反応したもの。橄欖岩は地球の中のマントルを構成する岩で、地球の 80%以上の岩がこれ。噴火で地球の中身が出てきた物でした。
ちなみに、日本で唯一マントルが地上まで出てしまった場所があります。それは北海道の南側にある日高地方の「アポイ岳」。これはプレート運動によるもので、直接地球の中身がハミ出てしまいました。
また、橄欖岩は結晶で出てくると八月の誕生石のペリドットになり、蛇紋岩の半透明っぽいシート状の鉱物は、今なお問題の多いアスベストになります。
この橄欖岩や蛇紋岩とは違いますが雑学として、サファイアはアルミの結晶、そしてルビーはそれに鉄分が混じったもので、実は同じ石です😳
・日本アルプスの変な高さ
登山をする人なら気づいている、日本アルプスの山々の標高が揃って 3.000m位だということ。
でも自然が創るものには理由があります。
そう、ここは、北米プレートとユーラシアプレートがぶつかって行き場を失い、上に盛り上がってしまった場所。もともとは標高 1,000mもない高原だったのが、プレートの造山運動であれだけの山ができてしまいました。プレート運動が無ければ、北岳も槍ヶ岳も、そして穂高岳もなかったということですが、実は 1500万年前はこのプレート境は北海道の真ん中にありました。
一年で人の爪が伸びるのと同じく 3ミリから5ミリしか移動しないプレートですが、北米プレートがグングン押してきて、今の日本アルプスまで来てしまった。そしてそこでお互いにせめぎ合い、どっちも負けずに盛り上がってしまいました。
(標高 2,612m、ロープウェイで行けます)





