驚くべき数字だ。

これまでに除染が行われたのは、
■ 国が担当する地域では235平方キロメートルのうちおよそ9平方キロメートル(およそ4%)
■ 市町村が担当する地域では、対象の住宅38万戸余りのうち、およそ1万9000戸(5%以下)
NHKでは、このように報じている。しかも、除染を行っても基準値まで下がらないところが多いという。
除染技術や機器は進化しているのに、除染作業は進まず効果も上がらない。
なにか間違った作業をしているのではないだろうか?

(ゼネコンが開発している除染装置)
6月21日、福島市内で除染作業のお手伝いをした。
ボランティアによる除染作業は、進み方が遅い。作業に手慣れていない素人だから、当たり前だ。資材だって資金だって乏しい。
何かのマニュアルに従って作業している訳ではないので、それぞれの作業者が放射線量を下げる努力をし、工夫をしている。
多分そこに、除染ボランティアの価値がある。カスタムメイドの除染が可能になる。

(植え込みで表面の土だけを取り除いている)
同じ日に、福島市の除染作業が行われていた。
除染作業中の看板を立てた業者が、高圧洗浄機でコンクリートの土間を洗っていた。
その程度のことでは、放射性物質を剥がすことはできない。なにしろ事故から2年以上が経過しているのだし、表面の汚染はとっくの昔に雨で洗い流されている。
マニュアル通りの作業しかできないお役所仕事の限界を見た気がする。
もちろん使命感を持って、真摯に除染に取り組んでいる業者がいることも知っている。
それでも地元の住民達に「役所の手抜き除染」と言われるのは、役所や業者だけではなく、除染計画と実行システムに問題があるからだろう。

(2012年4月飯舘村、計器は6μSv/h以上を示している)
国でも自治体でも作業は大きく遅れ、成果も上がっていないのであれば、除染計画そのものに問題があると考えるべきだろう。
これまでに経験したことが無い事態なのだから、計画通りに進まないのはむしろ当たり前だ。
最初の計画で実が上がらないのであれば、早めに見直しをする方が無駄がない。
行政は計画の見直しを嫌う傾向があるが、無駄な作業に金を投じる余裕はないはずだ。
放射性物質の保管場所という基本的な問題も、解決しなければならない。
難しい問題であることは分かるが、仮置き場の仮置き場というようなことでいつまでもごまかし続けられるものではない。

(常円寺の汚染土壌仮置き場)
放射性物質による汚染の問題と向き合う時、長期間の弛まぬ努力が関係者には求められる。
その努力は、次の世代にも引き継がれるだろう。次の世代に引き渡すためにも、今できることは全てやる。そんな覚悟の中からしか、福島の未来は生まれないのではないだろう。
ぼちぼちとボランティアを続けながら、そんなことを思っているのです。







































