その夜足を運んだのは、道玄坂のマウントレーニアホール。
正式名称は、「Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE」。
1階、2階を合わせても300席ほどの、こじんまりとしたホールだ。
席を埋めるのは、大勢の老々男女。
まるで江戸深川資料館のような雰囲気。
マウントレーニアホールを訪れるのが初めてなら、三遊亭萬橘の落語を聴くのも初めて。
楽しみだ。
開口一番は、三遊亭けん玉。
演目は、「薬缶」。
悪くない。
以下、・・・。
三遊亭兼好 「だくだく」
三遊亭萬橘 「片棒」
三遊亭萬橘 「後生鰻」
三遊亭兼好 「厩火事」
おなじみの噺が並ぶ。
兼好の「厩火事」が、とても良かった。
髪結いのおさきさんの描き方がストレートで色っぽくて、こういう姉さんは確かにいるよなあ、と思わせる。
兼好の前身はサラリーマン(妻子あり)で、28歳の時に好楽師匠の元に入門したそうだ。
立川志の輔はさらに遅く、29歳で談志に入門。
こういう人たちは、やっぱり必死さが違うのだろうね。
大きく育つ。
今度は独演会に行くことにする。
芝居噺とか、聞いてみたいし。
一方の萬橘、こちらは落語に潜む狂気を体現する噺家だ。
白酒には及ばないものの、汗だくの熱演。
ちょっと「際物感」を漂わせる、異次元の本格派。
演じることを超越する落語愛を感じる。
この人、この先どうなって行くんだろう?
そういう不安感と共に注目して行きたい。
今日も楽しい落語会でした。













