日比谷野外音楽堂の前で、レインコート(無印良品で945円)を羽織って傘を畳む。傘は使用禁止なので、畳まないと入場できない。雨具を用意していない人のために、ビニールのカッパを500円で売っている。
山ガール風の、お洒落なレインコートを着た女子を見かける。素敵だ。開演を待つ間、雨の中で缶ビールを呑んでみるが、美味しくはない。

ステージには、ビッグ・バンドのお約束であるひな壇が作られている。この日のステージは、SOILのメンバーに7名のホーン奏者を加えたビッグ・バンドによる第一部と、SOILオリジナル・メンバーによる第二部に分かれている。セットリストを見ると、第二部にスペシャル・ゲストが予定されている。シークレット・ゲストだ。
ステージにライトが灯り、2,000人のオーディエンスが一斉に立ち上がった。うーん、この瞬間がたまらないね。
「社長」のアジテーションで、第一部が幕を開けた。
元晴、タブゾンビの金管に加えて、7名のホーン奏者が雛だんに並ぶ。SOILの曲を演奏するのだが、金管の厚みが違う、アレンジが違う、SOILのポップな側面が前面に出る。
それぞれのソロ・パフォーマンスと、ビッグ・バンドらしい一体感が交錯する楽しいステージだ。ビッグ・バンドの面白さをたっぷりと味あわせてくれる。
ドラマーのみどりんもまた、ステージを存分に楽しんでいるようだった。第二部でも喝采を浴びていたが、第一部では元晴と鳥肌もののセッションを展開していた。みどりん、惚れたよ。
一夜限りのビッグ・バンド、なんだかもったいないなあと思ううちに、14人は大きな拍手に送られてステージを去って行った。
第二部、SOILオリジナル・メンバー6名の演奏は、圧巻だった。
前のめりでスリリングなスピード感、爆音、アジテーション、パフォーマンス・・・・・そういったSOILの魅力が爆発した。
機動力が違う。変な例えだけど、「立体起動装置」(進撃の巨人)で空中を駆けているような感じだ。
やがて、シークレット・ゲスト・椎名林檎が登場。この日一番会場が盛り上がった瞬間だ。
「カリソメ乙女」「My Foolish Heart」の2曲をプレゼント。雨に煙るビル街の中に、「It's Gonna Rain」という歌が流れる。その光景は、本当に美しい。野音ならではの興趣だろう。
SOILのDEATH JAZZというオリジナリティは、もちろん6名のメンバーの個性のぶつかり合いから生まれている。その根底にあるのは、縄文的なものだ。突き抜けた過剰さだ。そこに、時代の閉塞感を突き破るものを感じる。
次は、東京JAZZフェスだけど、プログラムの都合により見送りだな。JAGA JAZZISTと小曽根の演奏が優先なのです。














