不完全な日常 -17ページ目

不完全な日常

音楽、舞台、読書、散歩、放射線

雨が降り続いていた。

日比谷野外音楽堂の前で、レインコート(無印良品で945円)を羽織って傘を畳む。傘は使用禁止なので、畳まないと入場できない。雨具を用意していない人のために、ビニールのカッパを500円で売っている。

山ガール風の、お洒落なレインコートを着た女子を見かける。素敵だ。開演を待つ間、雨の中で缶ビールを呑んでみるが、美味しくはない。



$0099は・・・(サイボーグじゃない)



ステージには、ビッグ・バンドのお約束であるひな壇が作られている。この日のステージは、SOILのメンバーに7名のホーン奏者を加えたビッグ・バンドによる第一部と、SOILオリジナル・メンバーによる第二部に分かれている。セットリストを見ると、第二部にスペシャル・ゲストが予定されている。シークレット・ゲストだ。

ステージにライトが灯り、2,000人のオーディエンスが一斉に立ち上がった。うーん、この瞬間がたまらないね。

「社長」のアジテーションで、第一部が幕を開けた。

元晴、タブゾンビの金管に加えて、7名のホーン奏者が雛だんに並ぶ。SOILの曲を演奏するのだが、金管の厚みが違う、アレンジが違う、SOILのポップな側面が前面に出る。

それぞれのソロ・パフォーマンスと、ビッグ・バンドらしい一体感が交錯する楽しいステージだ。ビッグ・バンドの面白さをたっぷりと味あわせてくれる。

ドラマーのみどりんもまた、ステージを存分に楽しんでいるようだった。第二部でも喝采を浴びていたが、第一部では元晴と鳥肌もののセッションを展開していた。みどりん、惚れたよ。

一夜限りのビッグ・バンド、なんだかもったいないなあと思ううちに、14人は大きな拍手に送られてステージを去って行った。

第二部、SOILオリジナル・メンバー6名の演奏は、圧巻だった。

前のめりでスリリングなスピード感、爆音、アジテーション、パフォーマンス・・・・・そういったSOILの魅力が爆発した。

機動力が違う。変な例えだけど、「立体起動装置」(進撃の巨人)で空中を駆けているような感じだ。

やがて、シークレット・ゲスト・椎名林檎が登場。この日一番会場が盛り上がった瞬間だ。

「カリソメ乙女」「My Foolish Heart」の2曲をプレゼント。雨に煙るビル街の中に、「It's Gonna Rain」という歌が流れる。その光景は、本当に美しい。野音ならではの興趣だろう。

SOILのDEATH JAZZというオリジナリティは、もちろん6名のメンバーの個性のぶつかり合いから生まれている。その根底にあるのは、縄文的なものだ。突き抜けた過剰さだ。そこに、時代の閉塞感を突き破るものを感じる。

次は、東京JAZZフェスだけど、プログラムの都合により見送りだな。JAGA JAZZISTと小曽根の演奏が優先なのです。




台風4号、本州に上陸するようですね。

この台風、別名「グチョル」だそうです。

・・・どういう意味だろう?

ミクロネシアでショウガ科の多年草「ウコン」を意味する言葉、だそうです。

台風5号は、別名「タリム」。

フィリピン語で「剃刀の刃」を意味するそうです。

気象庁のHPに、台風の名前一覧がありました。
  ↓
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-5.html

皆様、どうぞお気を付け下さい。
良い芝居を観ました。

国立劇場の歌舞伎鑑賞教室は、安くて楽しいのでお勧めです。6月の演目は、「俊寛」です。

舞台は、南海の孤島・鬼界ヶ島の浜辺。俊寛・成経・康頼の三人は、平清盛に対するクーデターを企てて(鹿ケ谷の陰謀)、この島に流されたのです。

島流しから3年が過ぎ、成経が島の娘・千鳥と結婚すると俊寛に報告します。

4人は貝殻を杯に見立てて、水を酌み交わして婚礼を行います。

そこに、大きな船がやって来ます。赦免を告げに来た船です。

ところが俊寛だけは恩赦を得られず、お前は島に残れと言われます。

俊寛にそう告げる使者の瀬尾が、敵役です。瀬尾はサディスティックに性格の歪んだ奴で、実は仲間からも嫌われています。

敵役が良いと、舞台は盛り上がりますね。演じるのは市川団蔵。見事な憎たらしさです。

対する俊寛を演じるのは、中村橋之助。素晴らしかった。

途中のあれこれを省略すると、俊寛は最後に瀬尾を切り殺してひとり島に残るのです。

ここからの舞台演出が見事で、砂浜がみるみる小さくなって孤島になってしまいます。

遠ざかる船に向かって声を限りに叫ぶ、俊寛。

橋之助のひとり芝居・・・・・泣けます、本当に。さめざめと・・・・・泣けます。

残念だったのは、千鳥を演じた中村児太郎。もっと可愛く演じないと、瀬尾に打ちかかっていく場面が活きないですね。うちの奥様なんて、千鳥が嘆き悲しむ場面で寝ちゃったもの。

それでも大満足なのは、中村橋之助と市川団蔵の芝居対決が素晴らしかったからですね。

もう一回見たいなあ、と思う良い芝居でした。

本当にお勧めです。



$0099は・・・(サイボーグじゃない) ←雨の日比谷野音。こちらのレポートはまた明日。
マーカス・ミラー、ビルボードライブ東京公演。

とりあえず、一番安いチケットを買いました。

ビルボードライブの安い席(カジュアルシート)は音響が良くないので、あんまり好きじゃない。

でも音楽を楽しむだけだったら、合理的な席です。飲み物は自分で取りに行けば良いしね。

http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail2&event=8123&shop=1

さて、今日は日比谷野外音楽堂へ出撃です。

SOIL&"PIMP"SESSIONS Big Band、楽しみだな。

カッパを用意しなきゃなりませんね、今日は。
我が家の奥様のお気に入りが、SOIL&"PIMP"SESSIONSです。

6月16日に、日比谷野外音楽堂でSOIL&"PIMP"SESSIONSのライブがあります。

もちろん、われわれも出動します。野音に行くのは・・・・・実に7年ぶりです!

第一部ではさまざまなゲストを迎えて、ビッグバンドを構成するそうです。これはかなり期待できます。

演奏が始まる前から、ワクワクしますね。

第二部では、ソイルのいつもの演奏みたいですが、楽しみです。

まだ空席があります。


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南相馬の復興ボランティアセンターに行こうと思ったのですが、NAVITIMEが示すルートは通れません。

原発大事故から15ヶ月が経過しているのに、なぜ通行止め情報を反映しないのでしょうか?

まったく分かりませんね。

NAVITAIMEは、4時間18分で行けるというのですが、どう考えても5時間以上かかります。

9時にボラセンに着くためには、午前4時前に出発です。

ニーズはいろいろとあるみたいだから、行ってこようかなあ。



歌舞伎を観たことがない方にお勧めなのが、国立劇場の歌舞伎鑑賞教室です。

今年は、6月と7月に開催されます。

客席には小中学生が多いですけど、ひるむことはありません。

演じられるのは子供向けのお芝居ではなく、本格的な歌舞伎です。

最初に、役者さん自身による歌舞伎解説があります。これが、意外と楽しいのです。

舞台裏を見せたり、役者の動きの意味を教えたり、実際にその動きを演じてみせたり、子供たちにも分かるようにとても工夫された解説です。その日の演目の見どころを紹介することもあります。

6月の出し物は「俊寛」。



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切ないお話なんですよ、これが。

日経新聞が伝えるところでは、歌舞伎教室では初めてのカーテンコールが巻き起こったそうです。

最初は騒いでいた高校生の男の子が、最後には泣いてしまったとか。楽しみだなあ。

1等席3,800円、2等席1,500円、学生1,300円、まだ空席があります。


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道端のアジサイが、咲き始めました。

やがて満開になるでしょう。

季節の移り変わりを感じます。

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6月2日(土)の朝、福島市に向かうために「茂林寺」という駅に降り立ったのでした。

茂林寺駅の前には、タヌキの家族が立っています。曹洞宗茂林寺は、分福茶釜の寺として知られているそうです(どんなお話だったか、忘れました)。



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駅前の自転車置き場に、「新聞を盗んでいる人がいます」と書かれた張り紙がありました。茂林寺の皆さん、新聞を盗むのは止めましょう。

やがて、茂林寺の近くに住む友人が、駅前まで車で迎えに来てくれました。スポーティな高級車です。電動の革張りシートにふんぞりかえって、福島に向かいます。

予定よりも若干遅れて、常円禅寺に到着。こちらも曹洞宗のお寺です。

他のボランティアさんたちは、すでに作業を開始していました。



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常円寺から歩いて作業場に向かい、最初に行った作業はテントの設営です。

なにしろ、日陰がないのです。厳しい日差しが真上から照りつけます。

放射線と同じように紫外線も避けたいし、熱中症対策として日陰を用意するのは賢明です。さすがです。



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道路脇の除染を行いますが、なかなか思うように線量が下がりません。雑草を刈り取ると半分に下がって、表土を少し削り取ってもう少し下がるくらいです。

簡単に線量が下がる場所と、どうやっても半分以下にならない場所があります。

さまざまな条件によって、放射性物質の移動と蓄積が決まるのでしょう。除染作業は、いつもいつも手さぐりです。



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この日は、無数のミミズを殺してしまいました。

カブトムシの幼虫はできるだけ帰してあげましたが、それでもやっぱり殺しました。

この虫たちも、放射性物質に汚染されています。この虫を食べる小動物や鳥も汚染されます。

小動物や鳥を捕食する動物は、もっと汚染されます。環境が放射能で汚染されるというのは、そういうことなんです。

人間も、食物連鎖の上位にいますから、どうしたって汚染されたものを食べることになります。



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休憩中にこんな毛虫を発見。巨大(7~8cm)で美しい毛虫です。しばらく眺めていましたが、ジリジリと照りつける日差しに、背中が暑くなりました。

午前中の作業を終えて、お春茶屋で昼食休憩。この日のメニューは、ソースかつ丼でした。

午後は、常円寺の山の上に向かいます。

山を上ったどんづまりに、プラスチックのドラム缶(除染太助)がたくさん並べられています。

この中に、汚染された土を入れて密閉する作業です。



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土や植物を詰め込まれたビニール袋は、それなりに高い放射線量を示します。

それが山のように積み上げられていますから、空間放射線量も結構高くなります。

放射線も気になりますが、それよりも暑さが厳しい。土が重い。

少し作業してただけで、息が上がります。



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久しぶりに、「きっつい作業だったなあ」と思いました。

終了時には、力を使い果たした感じでした。

そうして作業を終えた勇者たちが、山を下りて行きます。

その向こうには、福島市が広がっています。



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山の上から見ると、福島市が盆地であることが良く分かります。

夏の最高気温は35度を超える日がめずらしくないのは、典型的な内陸性盆地型気候だからでしょう。

これからの季節は、ボランティアの皆さんも熱中症対策をしっかりしなければなりませんね。

熱中症対策と体調管理は、ボランティアの自己責任の範囲です。



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この日同行した2人は、いつもオートバイで走り回っている仲間たちです。

磐梯山や安達太良山のまわりを随分と走り周って、遊んだものです。

そんな福島が、目に見えないものに汚染されていることを悲しく思い、微力ながらこれからも除染のお手伝いをしようと思うのでした。



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この日の総被曝量は、6μSvでした。思ったよりも高くなりませんでした。

足の筋肉がパンパンに張ってましたから、肉体の疲労度はかなり高目でした。
都内のあちらこちらで、さつきが咲いています。


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花がみっちりと並んで咲く感じが、実はあまり好きじゃありません。

「つつじ」は春の季語で、「さつき」は夏の季語だそうです。

夏が近い! という感じの日々が続いています。

やがて亜熱帯のような暑さがやって来ます。

つらい・・・。