不完全な日常 -12ページ目

不完全な日常

音楽、舞台、読書、散歩、放射線

$0099は・・・(サイボーグじゃない)



うーん、微妙だなあ。

"Dreaming of Revenge"に続く2011年の作品なのだが、芸風が違う。

プロデューサが変わったのか?と思ったが、前作と同じくMalcolm Burn。

ずいぶんとロック寄りに仕上げている。トリオ演奏で芸の幅を広げようと思ったのか?

KAKIは頑張って歌っているのだが、正直に言ってちょっと厳しい。

声量が無いし音域も広くないから、やっぱり囁くような歌い方じゃないと無理がある。

一方、"Everything Has an End, Even Sadness"とか"My Nerves that Committed Suicide"などのインスト曲は、面白い仕上がりになっている。

KAKIはどこへ向かっているのか、不安になるアルバムだ。

恐らく、次の傑作アルバム「GLOW」にたどり着くために必要な寄り道だったのだろう。
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"MOVE" ユニバーサルミュージック UCCT-9027



ブルーノート東京25周年記念ライブシリーズ 「上原ひろみソロ」

3月22日-24日の、3日間の公演。

日本で一番人気があるピアニストだ。チケット争奪戦は激しくなるだろう。

27日日曜日午前11時、電話回線とネット上で戦いが始まった。

ブルーノートのサーバーは、早々とダウン。

繋がらないし、表示は壊れるし、ようやく購入画面までたどり着いても、ID/PWの入力から先に進まない。

一方電話の方は、何回もリダイアルするが、「回線が混み合っており・・・」というアナウンスが流れるだけ。

開戦から90分ほどが過ぎると、ホームページ上に「完売」の文字が現れたり消えたりし始めた。

ともかく一回でも電話が繋がれば良いのだが、そんな僥倖は訪れない。

そしておよそ3時間で、戦い終了。

チケットを確保された皆様、おめでとうございます。ひろみさまの演奏を、どうぞご堪能ください。

こちらは、完敗です。こういう戦いは本当に久しぶりで・・・疲れた。

3月は、KAKIやエスペランサ・スポルディングが来るし、SOIL & "PIMP"のBIGバンド再結成もあるので、とりあえず良しとしよう。

それにしても、疲れた。
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まだしつこく聴いている、KAKI KING。

"Dreaming of Revenge"は、2008年のアルバム。内容としては、2006年の"・・・until we felt red"を発展させたもの。

1曲目が、かなりキャッチーなフレーズで始まる。しかし、音楽的にはぐっと先に進んだ感じがする。

相変わらずギター以外のさまざまな楽器も演奏し、自分で詩を書いて歌っている。

詩を書きたいんだね、彼女は。たぶん。

このアルバムの中の、"Pull Me Out Alive"のPV。







今までよりも、かなりポップな路線にふれている。

それでも基調は変わらない。

全体に、音の重ね方が濃密になっている。その分、ギターのパートは後退している。

インスト曲は、聴き応えがある。バイオリンやチェロを入れた"Open Mouth"が、特に良い。

同じく弦楽器を入れたインスト曲、"Can Anyone Who Has Heard This Music Really Be Bad Person?"のPV。







力強いメランコリーとでも呼ぶしかないこの感じは、実にKAKI的だな。

後半の盛り上げ方が唐突でそれほど優れた曲とは思えないが、自作への期待は高まる。

まだまだ聴き続けるのである。
ギター叩き系の先達、Andy McKeeの"Drifting"






こちらは叩き系の名手、Preston Reed "Ladies Night"






どちらも、KAKI KINGよりも上手いな。

しかし、音楽的な面白さは別だ。

KAKI KING、3月にビルボード・ライブ東京に出演する。

カジュアル・シート3,500円という価格が、彼女の今のレベルを物語っている(安いんだ)。とりあえず、チケットを買った。

明日も、KAKIを聞き続ける。
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KAKI KING、2006年のCD。

このCDは、パッケージが秀逸だ。

ジャケットは、赤い毛糸("felt red"に掛けている?)で顔に模様を描いたカーキの写真。

レーベルとフロントカードの中身は、こんな感じ。



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バックカードとジャケット。

写真では見えにくいが、曲名も毛糸を並べて描かれている。力作だ。



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内容は、ボーカル曲とインスト曲を交互に並べた、コンセプト色が強いもの。

彼女の声は魅力的だけれど、細くて力感が無い。

ささやくような曲ばかりなのは、発声に問題があるからではないか、と邪推している。

しかし、流して聴いているのは気持ちが良い。

ゆらゆらふわふわの感じ。

万人受けするアルバムではないけれど、こういうものにはまる人もいる。ぼくもその一なのだが。



CDの最後の曲、"Gay Sons and Lesbian Mothers"を、Youtubeからどうぞ。こんな演奏をしていたとは・・・・。



「モーリス・ベジャール没後5年記念シリーズ」、ベジャールの命日限定で安いチケットが手に入った。ラッキーだ。

会場は、東京文化会館。19日の演目は、「ドン・ジョヴァンニ」、「中国の不思議な役人」、「火の鳥」の3作品。

この日の目玉は、ベジャール・バレエ団にいた小林十市の登場。「中国の不思議な役人」で、殺されても殺されても死なない役人を踊った。

ご本人は、どうやら納得できていないようだが、良かったよ。迫力があって、素敵なバレエだった。

カーテンコールは、心からの賞賛だったと思う。


(小林十市ブログ→http://www.juichi-kobayashi.com/diary/index.php


上記のブログを見ていただくと分かるのだが、「中国の不思議な役人」は下着姿の美女達の群舞があったり、男が女を演じたり、女が男を演じたりで、退廃ムード漂うなかなかエロい舞台だ。

スーツを着た悪党たちの首領と手下の女(ドラァグクイーン)のダンスは、壊れてしまった感があるし、ジークフリートはライオンキングだし、悪党達の踊りは凄みがあって、狂気が吹き出しそうな危うい美しさがある。こういうの、結構好きだ。



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3月にはモーリス・ベジャール・バレエ団が来るのだが、チケットが高い。とても高い。・・・・・諦めよう。

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全編インストロメンタル曲。

1曲目は、ストリングスとカーキのギターが絡み合う濃密な曲だが、ほとんどの曲はカーキのソロ・プレイ。

2曲目、"Streetlight In The Egg"、カーキのライブ演奏がYoutubeにアップされているのでご紹介。







良くも悪くも、カーキらしい曲。どんなフレーズを書いても、メランコリックな色彩がついて回る。

"Legs To Make Us Longer"に比べると、全体にゆったりしているかも知れない。

4曲目の"Cargo Cult"には、痺れる。直訳すると「積み荷信仰」。原始的な祖霊信仰と現代文明がせめぎ合う感じかな。

目には見えないけれど、内部に燃え上がる野性的で原始的な生命のようなものと向き合っている感じが、アルバムの全体を覆っている。

ギタリストのアルバムは割と良く買う方だけど(VAI様が好き)、これぐらい痺れさせてくれるアルバムは滅多にない。

このアルバムのメイキング・ビデオも公開されている。








CDを聞き終わる頃には、"Until We Felt Red"と"Dreaming of Regvenge"を注文していた。
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YouTubeでKAKI KING(カーキ・キング)の演奏を見た。

"Playing With Pink Noise"を演奏していた。







凄く面白い演奏だと思い、このアルバムを購入した。ジャケットも、センスが良い。

"Playing With Pink Noise"は、2曲目に収録されている。文句なしに面白い。

4曲目の"Doing The Wrong Thing"が良い。重い曲調をゆるやかに展開して聴かせる。ストリングスが、ふんわり絡みつく。

7曲目の"Can The Gwot Save Us?"は、暗く静かに揺れる曲。GWOTは、Global War on Terror(テロとの戦い)の意味だろう。

スピード感溢れる超絶演奏だけではなく、ゆったりとした曲調も面白い。



CDを聞き終わる頃には、最新作"GROW"を注文していた。
今年最初のライブは、「世界まるごとクラシック2013」。

お姫様(姪っ子)をお連れするには、良いイベントだろう。

しかし、雪だ。

電車が来ない。



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「マンゴツリー東京」でお昼を食べようと思ったのだが、40分待ちだと言われる。

大雪なのに繁盛している。ここのランチは、美味しくてお得感がある。人気があるのも当然だ。

しかし、丸ビル35Fからの眺めは・・・真っ白。



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会場は、東京国際フォーラム ホールA。

5,000人収容の大ホールは、幅広い年齢層のお客さんで埋まっているが、空席がけっこうある。

雪の影響で、遅れているらしい。開演予定時刻を過ぎるが、お客さんの入場待ちが続く。

15分ほど遅れて、組曲「惑星」の「木星」で演奏が始まる。

平原綾香が「ジュピター」をヒットさせ、彼女が在学していた洗足学園の受験生が増えた・・・というような、相変わらずどうでもよい豆知識をしゃべり続ける青島ヒロシ先生。

このおしゃべりを聞きに来るお客さんも多いんだろうなあ。

隣の席の人は、演奏中眠っていても、MCになると目を覚ましていた。




「美しき青きドナウ」、交響曲第6番「田園」第5楽章、「G線上のアリア」、「展覧会の絵」より “プロムナード”“バーバ・ヤーガ”“キエフの大門”、「四季」より“冬”第2楽章~“春”第1楽章、「ローマの松」より“アッピア街道の松”、「フィガロの結婚」より“序曲”、「白鳥の湖」より“四羽の白鳥の踊り”、「くるみ割り人形」より“行進曲”、「眠れる森の美女」より“ワルツ”、「ボレロ」・・・・というようなラインナップ。



「ローマの松」はCDで聞いているとなんだか説教くさい音楽のように思えるのだが、ライブで聞くと面白かった。不思議だねえ。

過去5回のアンケートを集計してリクエスト上位の曲を並べた、ということでお姫様にも分かりやすい曲ばかり。

ご満足いただけたようだ。

帰りの地下鉄は、こんな状態だった。



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丸の内線と東西線、南北線は遅延していない。

東西線と丸ノ内線が遅延しないのは、不思議だった。
ベートーヴェン『第九』特別演奏会

2012年12月23日[日曜日] 15:00開演(14:30開場)

Bunkamura オーチャードホール

指揮者は、大植 英次。



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前方の席を5列取り払って、ステージを広げている。

それでも、ステージが狭く感じられる。

第九は、規模が大きいほど面白い・・・演奏前から期待できる。

一曲目は、モーツァルト/オッフェルトリウム「主の御憐れみを」。

合唱隊も期待できるなあ、と思える仕上がりだった。



15分休憩。



なんとも味付けの濃い第九を聞かせてもらったなあ。

溜める、弾ける、その振れ幅がとても大きい。

指揮者が、ひとつひとつの音にクリアさを求めているのが分かる。

それで一層振れ幅が大きく感じられるのだろう。

こういう第九もありだな。

笑いそうだった、とうちの奥様は言っていたが、ぼくは良い演奏だったと思う。



ソプラノ : アンナ・ガブラー

アルト : スザンネ・シェファー

テノール : ヨセフ・カン

バリトン : アンドレアス・バウアー



バリトン、とても良かった。ソプラノも良かった。合唱も良かった。

コントラバス隊も、頑張った。

演奏が終わって、真っ先にコントラバス隊を立たせていた。

3日連続公演の最終日、ソリストたちは勝利したボクサーのように腕を掲げていた。

指揮者の大植さんは、ハットトリックを決めたサッカー選手のようなドヤ顔で、劇場を見渡していた。

楽しい演奏会だった。



演奏会が終わって、近くのタイ料理屋「シリパイリン」で食事をした。

みんな、美味しいと喜んでくれた。お勧めです、ここは。



これで今年の演奏会はすべて終了。

来年は、1月14日の「世界まるごとクラシック」でスタートする。

お姫様を連れて出動だ!