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不完全な日常

音楽、舞台、読書、散歩、放射線

講演会の運営に関わっている友人に誘われて、前売り券を買った。

木村秋則というのがどんな人なのか、ぼくはまったく分かっていない。

ところが我が家の奥様は、「是非、聴きに行きたい」と言う。菜園を持っている友人は、「この人のリンゴは、旨いんですよ」と言う。木村さんのお話なら聞いてみたい、という友人もいる。

どうやら、有名な人らしい。

会場は、中央区役所の隣のホール。築地駅から会場に向かった。

ピンクのこぶしが咲いていた。きれいだね。


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900人くらい入る会場が、ほぼ満席。大した人気だ。

木村さんは、自然栽培というものを指導する農家の人らしい。

講演の前半、日本の食は危機的な状況にある・・・というようなことを語っていたようだが、記憶が薄い(寝てたよ、たぶん)。



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朴訥というのは、こういう人のことを言うんだろうなあ。

話が上手い訳じゃ無いけれど、妙に引きつけるものがある。

肥料を与えずに、植物が育とうとする力を引き出すのが自然栽培というものらしい。

自然栽培では植物がこんな風に育つという話は、面白かった。ものすごく多くの根が伸びる、土から栄養を吸収するために。植物だって、必死なんだ。

農薬も肥料も使わない栽培方法なのだが、積極的に取り組む農協もあるそうだ。農薬や肥料は売れなくなるけれど、付加価値の高い商品が手に入るからだろう。

自然栽培、面白いじゃないか。

「予定の時間をオーバーしてしまいましたが、、、」ということで講演を終えた木村さんに、満場の拍手。コンサートだったら、ブラボーのお声がかかるところだ。

続いて、宮城県の農家・長沼太一氏から、自然栽培での米作りの紹介。これも、面白かった。

消費する一方で、米作りのプロセスなんて興味が無かったからなあ。

タネツケバナという花がある。この花が咲くと、種もみを水に漬けて育苗の準備を始めるのだそうだ。日本人と米は、それくらい密接な関わりを持っているのだけれど、都会で暮らす消費者はそんなことすら忘れてる。

勉強になりました、本当に。



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後半のシンポジウムの様子。予定時間をオーバーしていた訳じゃ無く、逆に時間を残して講演を終えていたことが判明し、頭を下げる木村さん。



木村さんをモデルにした映画が公開されるというので、その宣伝もしておく。

映画「奇跡のりんご」6月8日公開 → 詳しくはこちら



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帰りは、東銀座に出た。歌舞伎座、もうすぐコケラ落としだ。

東京の真ん中で、消費者を集めて自然栽培の講演をやったのは正解だと思う。作る側の努力を、消費する側も知らなきゃいけない。良い講演会だった。


Kaki King、通称カキ王である。

いつもは一番安いカジュアルエリアを予約するのだが、今回はミュージック・チャージが安かったので、間近で演奏を見られる自由席を選んだ。


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客席は、9割くらいは埋まっていただろうか。さすがに、満席にはならないね。客の年齢層は、意外と高め。

ステージの上には、ギターが4本。

どんな演奏を聴かせてくれるのか、楽しみだ。



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やがて、カットソーにジーンズというラフな姿で、Kaki King登場。

その演奏技法には、圧倒される。

6弦、12弦、7弦のギターを、チューニングを変えながら演奏するのですよ。足下に置かれたトランクをブーツの踵でタップすると、バスドラムのような響きをがする。

Streetlight in the Egg, Cargo Cult, Fences・・・どれも良い演奏だった。

アンコールで登場すると、ステージ背面を覆うカーテンが開かれ(ステージの背面は、全面ガラス貼りになっている)、六本木の夕景が広がった。

その景色の中で、「Bowen Island」と「King Pizel」の2曲を演奏した。

Bowen Islandではギターを横に寝かせて、「ジャパニーズ・コト」のように演奏するのだが、最後まで隠していやがったね。

曲の哀切感が夕景の中に溶け込んで行くようで、しみじみと幸せだったよ(煙霧も晴れていたし)。


こんな風に演奏する。
  ↓



同行した女子2名(ひとりは奥様だ)は、不思議な音楽だしびっくりしたけど楽しかった、と言っていた。演奏とMCのギャップも面白かったそうだ・・・まあ、確かにね。早口でしたたらずで、しゃべっている内容は大して面白くも無い。

それにしても、外に出たら滅茶苦茶に気温が下がっていて、驚いたな。滅多に経験できない天気であった。
忙しくて、更新もできない。

ばたばたとしているうちに、世間は春の陽気だよ。

参ったなあ(何が?)

さて、3月3日(日)、東京文化会館である。

モーリス・ベジャールバレエ団 JAPANツアー2013 Aプログラム。

さすがに、4階、5階席の端っこは空席が目立つ。

S席=16,000円・・・・・E席=5,000円。

この値段じゃあ、若者達は手を出しにくいだろう。

3,000円のエコノミー席なんていうのもあるのだが、そんな席が売れ残ったのかも知れない。

モーリス・ベジャール振付
「ボレロ」
「ディオニソス組曲」

ジル・ロマン振付
「シンコペ」

シンコペが、良かった。

いかにも今日的なバレエだった。

照明は強烈で、ステージ上の影もがバレエの一部になっていた。

神経症は治せない、という内容(そうなのか?)。

アクロバチックでもあり、幻想性もある。

プロモーション・ビデオが用意されてる。
  ↓




ボレロは、日本でやるのは5年ぶりだそうだ。エリザベット・ロスが円形舞台に立っていた。めちゃくちゃに格好良い。

なんだか、両腕が独立した生物のようだ。
  ↓



劇場眠り姫の奥様を一睡もさせなかったのだから、ベジャール・バレエ団は凄い。

楽しかったな。

次は、3月10日(日)、ビルボードライブ東京に出撃だ。
ゴールデンウィークの定番イベント、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」。

2005年から、毎年通っている。

昨年は、渋さ知らズ・オーケストラのステージで、随分と楽しませてもらった。爆発力があったよ。

今年は、「渋さ」の招へいは無いだろうなあ・・・と思っていたのだが、出る。

ルネ・マルタン(ラ・フォル・ジュルネの総合ディレクター)は、「渋さ」が相当に気に入ってるようだ。

今年もまた、東京国際フォーラムで馬鹿騒ぎを演じてくれるだろう。

で、今年はフランスの作曲家がテーマ。メシアン、フォーレ、ドビュッシー、ラヴェル、サティ、ファリャ、プーランクなんかの曲を、一日中演奏する。

魅力的なプログラムがたくさんある。

とりあえず、2プログラムのチケットを押さえたけど・・・「渋さ」も聞きたいし、サン・サーンスも聞きたい。フラメンコのプログラムも聞きたいけど、どうするかなあ・・・。

ラ・フォル・ジュルネのタイムテーブルを見ると、春が近いと思う。

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 定期演奏会。指揮は、佐渡裕。


ハイドン:交響曲第44番「悲しみ」

モーツァルト:フルート協奏曲第1番

ベートーヴェン:交響曲第7番・・・・という構成。



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先週はやたらに忙しく、週末には結構ヘトヘトになっていた。そのために、ハイドンは夢の中。

2曲目で少し立ち直った。フルート協奏曲のソリストは、ペーター=ルーカス・グラーフ。御年84歳。

演奏は大きくゆったりとしているし、その立ち姿がなんとも美しい。

「ウチの要介護4度の母親と同い年とは、とても思えません」と、友人が言っていた。

アンコールに応えて、ドビュッシーの曲を演奏した。シリンクスだ。

指揮の佐渡裕も、ステージ上の空いた椅子に座って、お客さんになっている。佐渡が高校生だった頃から、グラーフ先生を尊敬していたそうだ。

切れ味が良くて、曖昧さのない素敵な演奏だった。




後半は、ベートヴェンの7番。お馴染みの曲だ。


「やっぱり、ベト7は格好良いですね」

「ドライブ感モリモリだったねえ」

「モリモリですよ。ほとんどプログレの乗りです」

「佐渡裕、タルカス振ってるもの」

「きっと、プログレ好きですよ」

「オケをぶん回してた」

「疾走するベートーヴェンです」

「楽しかったねえ」

「楽しかったですねえ」



このメンバーで、東北被災地を中心に3週間のツアーを行って来たそうだ。

練り上げられた感じがするのは、そのおかげだろう。

満足満足。演奏が終わった後のビールは、とても美味しかった。



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ここは、好きな水族館だ。

訪問するのはずいぶんと久しぶりだ。

海を背景に抱くエントランスが、美しい。



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大水槽。迫力がある。

マグロは速すぎて、こんな写真になってしまう。


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どこの海だったかな? カリブ海?



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白いものを振ると、魚と勘違いしてペンギンが寄ってくる。ペンギンの展示は、すみだ水族館が楽しい。


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サメやエイに直接触れられる水槽。

水槽に手を入れる前に、ちゃんと手を洗うこと。2本指で、優しく触ること。


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鰯の群れとサメ。凄く楽しい。見ていて飽きない。


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天井を泳ぐ魚。ギフトショップで売っているのかな?


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これで入園料が700円(大人)だから、本当に安い。

この水族園にはカエルウオが展示されていると思っていたのだが、見つからなかった。とても愛嬌がある魚なんだけど、残念だ。

また、遊びに行こう。

葛西臨海水族園の公式サイトはこちら → http://www.tokyo-zoo.net/zoo/kasai/
林家時蔵 「無精床」、入船亭扇遊 「ねずみ」、立川龍志 「花見小僧」、金原亭馬生 「二番煎じ」

会場は、両国・お江戸両国亭。

このホールは、ビックリするよ。

会場の真ん中に巨大な柱が立っている。舞台の正面は、この柱だ。柱の横には、関取の像。両国だね。



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まあ、それでも落語好きが集まっていたな。席は8割ぐらい埋まっていただろうか。年齢層は高い。

同行したのは、初めて落語を聞くという友人夫婦。どうやら最年少グループになるようだ。

初めての落語会、楽しかったそうで何より何より。

言葉が分からないところもあるけれど、情景を想像しながら聞くのはとても楽しい。

扇遊の「ねずみ」が一番良かった、なんてセンスが良いじゃないですか。



その後、明るいうちから飲みに行ったのだが、飲む前から「爆笑スイッチ」がONになっていたものだから、馬鹿話で笑い転げる飲み会になりました。

次回から、飲む前の落語と寄席は禁止とします。
東京タワーが好きだ。

子供の頃は、毎日見ていた。

芝公園から、東京タワーを見る。



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芝公園を通り抜けて、芝丸山古墳に向かう。

石段を登ると、そこが古墳だ。



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ただの広場。中央には環状列石。もちろん後から作ったものだろう。

古墳らしさは感じられない。

ベンチで休憩するサラリーマンなどもいる。



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再び急な階段を降りて、芝公園へ。



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こんな案内看板も立っている。



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芝公園から増上寺に向かう。

増上寺と東京タワーの組み合わせは、昔から絵はがきに使われていた。今でもきっと絵はがきを売っているだろう。

良い組み合わせだね、これは。なにやら格好良く光りも差している。



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そして、東京タワーへ。

東京タワーを真下から見上げる。これも良いね。

東京タワーは、ほぼ毎年昇っている。季節は冬が良い。



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中学生の頃、一度だけ階段で登ったことがあったな。風が無い好天であれば今でも階段で上れるのだが、この日は閉鎖されていた。

大展望台までの木戸銭は820円。安いね。

エレベータに乗ると、あっという間に大展望台に着く。



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右側の小さな森のようなところが、芝丸山古墳。増上寺も見える。

こうして上から見下ろすと、東京は海があるから良い町なんだと思える。

海があって、川(運河)がある。それが、町の景色に表情を与えてくれる。

東京タワーは、芝という場所にあるから良いんだね。

こんな展示品もあった。




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3.11の地震で、東京タワーの先端アンテナが曲がった。その交換工事で発見された野球のボールだ。

今回の地震が無ければ、ひょっとすると解体されるまで見つからなかったかも知れない。



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やっぱり山の方は見えない。

富士山がくっきり見える日は、少ない。

それでもこれだけ見えれば、悪くはない。

展望台の中を4周ほどぐるぐる回って、高層からの眺めを堪能した。

東京タワーを巡るミニ・ツアー。楽しかったな。

満足して、地下鉄に乗りました。
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ビッグコミック オリジナルで連載中の「どうらく息子」、これを真ん中に据えた落語会が開かれた。

今回が三回目になるそうだ。

場所は、清澄白河の深川江戸資料館の小劇場。和風の造りで、落語会にはぴったりの雰囲気だ。

ただし、椅子は良くない。腰が悪い方は、気をつけなければ。



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「どうらく息子」第六巻で取り上げられているネタ(「動物園」「王子の狐」)を、春風亭ぴっかり(銅ら美のモデル?)と林家時蔵が演じる。

作者の尾瀬あきら氏と時蔵師匠の対談の後に、コミックの監修者である柳家三三が締めるという仕掛け。コミックのファンには、何ともありがたい構成だ。

三三は上手いね。若手実力者と呼ばれるのも、うなづける。マクラで死にそうな笑い声を挙げていた奴がいたな、何であんなに引きつった爆笑になったのか、聞いてみたかった。

入り口で頂いた「どうらく息子」第六巻、帰りの電車の中で開いてみたら尾瀬先生のサイン入りだった。ありがたい、ありがたい。


来週も寄席の予定があって、今月は落語月間になりそうな気配がある。少しだけ春の気配が感じられるようになったこの季節に、落語は楽しいよ。
活動休止の理由は、資金難だそうである。

以下、公式ブログからの引用。


被災者の方々からの活動依頼はまだまだあるなかで、このような措置を取らざるを得なくなった最大の理由は「活動資金」です。現在まではなんとか回転していましたが、来年度の社協からの支援が大幅に減額されることが判明しました。このため、今活動を停止しなければ貸越金が増大するだけとなります。しかしながら2月の連休にはすでに多くのご予約を頂いておりますので、そこまでは活動いたします。」



ここのボラセンを拠点として活動している友人たちもいるのだが、こういうつまらない理由(お上の理由)で活動できなくなるのは馬鹿げている。

小高区の復興は、まだまだこれからだと聞いている。

とりあえず、資金集めだ。金集め。

明日さっそく、振り込んでくる。

参考までに、寄付金送付先を書き記す。

 
銀行名 : 七十七銀行 (しちじゅうしちぎんこう) 
支店名 : 原町支店 (はらまちしてん) 
預金種目 : 普通 
口座番号 : 5352771 
口座名義 : NPO法人 災害復興支援 ボランティアネット 理事 松本光雄 


※振込みの際は、名前の他に連絡先電話番号を記入するよう求められている。


参考までに、活動停止のニュースも幾つか上げておく。

FNNニュース「福島・南相馬市のボランティアセンター、資金難理由に一時休止へ」

福島民報「資金不足で活動休止 南相馬市ボランティアセンター」