何を持ってファンクショナルとするか | ティップネス三軒茶屋パーソナルトレーナー森川稔之のブログ

ティップネス三軒茶屋パーソナルトレーナー森川稔之のブログ

ティップネス三軒茶屋パーソナルトレーナー森川稔之のブログです。
ピラティス、マスターストレッチ、ストレッチポールのメソッドを用いて、一般の方からスポーツ選手まで、セルフコンディショニングの指導を行っています。

こんばんは!


いつもブログをお読み頂きまして、ありがとうございます。



先日、最近アメリカから日本に導入されたマシンの研修を受けました。


そのマシンの名前などは、まだ非公開なので、

お伝えすることが出来ませんが、近々公開される予定ですので、

そのマシンの効果等は、また後日お伝え致します。


そのマシンの売りは「ファンクショナル」なトレーニングが出来ると

いうことなのですが、「ファンクショナル」の使われ方に時折

疑問を感じる時があります。


「ファンクショナル」とは、機能的な~という意味を持ちます。


つまり、ファンクショナルトレーニングとは、機能的なトレーニング。


「ファンクショナルトレーニング=“動作”のトレーニング」

(Michael Boyle, 2004)


と定義されていますが、トレーニングをする個人個人によって、

ファンクショナルなトレーニングは、異なると感じています。


先日の研修のひとつに、「ハムストリングス」のトレーニングが

ありました。


※ハムストリングスとは、ももの裏の筋肉のことです。


ハムストリングスは、

股関節と膝関節をまたぐ、二関節筋と呼ばれるもので、

最大収縮させるには、股関節を伸ばし、膝を曲げなければなりません。


しかしながら、フィットネスクラブに置いてある「レッグカール」

呼ばれるマシンは、座った状態でできるようになっているため、

股関節を曲げた状態で、行うようになっています。


トレーニング初心者の方には、「ここがももの裏の筋肉だ」

認識して頂くために、わかりやすい構造になっていると思いますが、

トレーニングの効果を考えると、少し疑問がわきます。


そのトレーニング効果を高めるためにということで、

先日の研修では、股関節を伸ばした状態でのトレーニングが

取り上げられていましたが、そのトレーニングも

人によっては、ファンクショナルなトレーニングにならないと感じています。


人が日常生活をする上で、股関節を伸ばした状態で膝を曲げ、

ハムストリングスを使う動作が、いつ起こるのでしょうか?


色々と生活の場面を考えてみましたが、思いあたりません。


ハムストリングスは、歩行の動作において、

振り出した足の踵を着く瞬間に使われます。


ティップネス三軒茶屋パーソナルトレーナー森川稔之のブログ ~マスターストレッチ&ピラティス指導日記~


ティップネス三軒茶屋パーソナルトレーナー森川稔之のブログ ~マスターストレッチ&ピラティス指導日記~


※公認アスレティックトレーナー専門テキスト③より引用


つまり動作としては、股関節が曲がり、

膝を伸ばした状態で使われるということです。


このように、トレーニング効果を最大にする動きと、

日常生活での動きとが、全く異なる場合が多々あります。


何度もこのブログで書いていますが、

どのトレーニングが正しいかという答えは、

全てトレーニング指導を受ける相手が持っています。


だからこそ、トレーニングをする上で自分のカラダを理解し、

常に変化を感じていくことが重要なのです。


それを客観的に見る必要があるからこそ、

トレーナーという存在が大切なのだと感じます。


ちょっと熱く語ってしまいましたが、

パーソナルトレーニングの良さを、

少しでも多くの方に感じて頂きたいと思います。




MasterStretch®(マスターストレッチ)指導者  森川稔之



【お問い合わせ】


personal_toshiyuki@yahoo.co.jp