こんにちは!
三軒茶屋でパーソナルトレーナーをしています森川稔之です。
現在、アスレティックトレーナー資格取得に必要な
180時間の実習をサッカーのユースチームで積んでいます。
そこで気になったのが選手達の姿勢
ものすごい猫背の選手がいたり、片足に体重をかけ、
片足を引きずるように走ったり…。
トレーナーとしては綺麗な姿勢に戻してあげたくて仕方ありません。
しかし、ふとその時プロ選手である
中村憲剛選手(川崎フロンターレ)が頭に浮かびました。
憲剛選手もまたすごい猫背の姿勢をしています。
しかし彼は6月から始まるワールドカップに出場するような
トップアスリートです。
今、彼の猫背の姿勢を無理矢理改善しようとしたら
プレーが変わってしまう恐れがあり、もしかしたらパフォーマンスを
低下させてしまうかもしれません。
これは子供達にも言えることで、今せっかくいいプレーを発揮できて
いる選手に対して無理矢理姿勢改善を行ったり、フォーム改善をしたら
パフォーマンスが低下してしまう恐れもあります。
ではいったい、いつの年代まで癖を改善する指導をして
良いものなのでしょうか?
僕のお世話になっているトレーナーの方がよく
「正解はその人のカラダの中にある」とおっしゃいます。
トレーナーは自分の思う正しい姿勢に変えるのではなく、
その選手がプレーしやすい姿勢を見つける手助けをするとともに
この姿勢では怪我をしてしまう恐れがあるラインをしっかり見極め
改善するためのトレーニングを処方したり、治療を行う必要がある
と思います。
一般の方の姿勢も同じで、
例えば片方の肩にカバンを背負い過ぎてしまって肩コリがある方に、
その癖を修正するため「逆の肩にかけてください」などと安易に
言ってしまうと、今までかかっていなかったところに重さがかかって
しまう訳ですから、肩だけではなく違うところに力が入ってしまって
腰痛を起こしてしまう恐れだってあります。
そういうことを考慮した上で、逆の肩にかけての姿勢指導しなければ
トレーナーが腰痛を引き起こしてしまったことになります。
トレーナーが姿勢改善をする場合
「治して良い癖、悪い癖」をしっかり見極めて指導をしなければ
と改めて感じました。