認知されて無くて、悪戦苦闘。
それを定めと諦めて、逆境を生きてきたつもりが、
それが人を呼び、御縁をつくり、人生ドラマをつくってくれた。
両親が逝ってから、もう一人暮らしも長い。
でもまだ飯は旨いし、体は動くし、自分のことがまだ自分で出来て、今、一番いい時間をもらっているのかも・・。
そんな時、若者からメールをもらった。
今すぐじゃないけど、
そちらに数ヶ月、のんびりさせてもらうこと、出来る?
さすがに周りにバレちゃう?
相手は30代半ば。ということは、もう付き合いだして10年。
年齢差、40以上。しかも相手は男の子。
元、大阪だったけど、栄転して今東京にいる。
なので会えるのは、正月とお盆。それに休暇が取れる年数回。
その彼の身辺に一寸変化があったようだった。
爺々、もう十二分に生きたから、周りがどう思おうが一向に構わない。
だが爺々、さすがに年老いた。
日々一緒に暮らすとなると、爺々、お前に老残を晒すことになる。人間最後は自分で・・、その経済的基盤はつくれても、自分で自分の始末が出来ない。
そんな難問、お前に押し付けたくない。
富士山のこと遠方美人というの知ってる?
遠くから見れば美しい富士も、登れば瓦礫の山。
お前にはいいところしか、見せてないから、
耐えられる?
そしたら彼からメールが来た。
爺ちゃん、面白可笑しくて、いい人生だと言ってたじゃない!
だったら、その夕映えのする人生、見せてよ!!
(2022・1・18)