好きこそ物の上手なれ | 10go9

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好きなればこそ飽きずに努力する。

それがやがて開花する。

この歳になると、飽きずにやっておけばよかった。

そう思うことが多い。

 

飽きずに繰り返しやっていると、いつの間にか体が憶える。

子供の頃、漫画の模写が旨かった。友達からよく漫画の写し絵を頼まれた。それで漫画家になろうと思った。

当時漫画黄金期。こづかいを貯めて漫画の教材を買った。

その教材によると、先ずは線(ライン)を引く練習。

ただただ先ずは、線を引け!!

それ以外、高度な技術を教えてくれなかった。

それで騙されたと思って挫折した。

 

後年、歩き遍路をした。

澄み渡った秋日和。

辿り着いた札所で、小学生たちの写生大会に出会った。

「おはようございます!」

と、気持ちのいい挨拶。膝元の画用紙を見て、その構図の旨さに思わず唸った。小学生にしてこの感性。

「すごいなぁ! よく描けているよ!」

思わず感嘆の声を上げると、

「ありがとうございます!」

と、ニヤリ。

 

その時思った。

自分も夢を信じて、子供の時から今まで、ずっと線を引いておけば良かった。この歳まで引き続けたのなら、軽やかな線、重い線、スピード感のある線、それこそ感情が乗り移るような線が引けた可能性だってある。

 

好きなことを根気よく続けていると、自然に体が憶える。

その内、体の中から、観察力、構成力、表現力を獲得していくのかも。目が脳内カメラになってシャッタチャンスを捉え、脳が記憶の貯蔵庫となってアルバムをつくり、その記憶のアルバム、イメージを現実という印画紙に模写、写し絵となって表現する能力を獲得する。

 

毎日毎日、好きなこと繰り返す。飽きずにコツコツと繰り返す。

雨が降っても風が吹いても、飽きずにコンスタントに繰り返す。

やがて体が憶えてくれる。

子供の時から諦めないで繰り返していると、その道で秀でる。

 

漫画家のあの量産、もう体からの自動筆記でやっているとしか思えない。あッ! という間に一冊の本が読めてしまうという速読法、あれ、もう脳内カメラで読み取っているという他ない。

 

子供の時から修練していると、いつかは夢は実現するということなのかもしれない。

爺々、子供の時から飽きずに線を引いていたら、漫画家になっていたかもしれない。

爺々、もう気付くのが遅すぎた!! (笑)