心を病んだ御陰で、想定外にいい出会いの恵まれて、
面白可笑しい人生を生き抜くことが出来たのかも・・。
もう読む力もなく蔵書に埋もれて、探し倦ねていた
『坊ちゃん』 その後日談。
先日アマゾン書評広告で漫画本、夏目漱石『こころ』というのが
発売されていると知って、注文した。
あの若き日に難解だった小説を、どう映像的に表現しているのか、興味あったからだ。
送られてきた本をパラパラと捲って、その視覚的イメージがかなり違って驚いた。内容を遺書と理解していたので、人生晩年の書かと思っていたが、かなり刺激的だった。
素晴らしくて刺激的映像だったけど、すぐ漫画本を閉じた。
これは小説原点そのものと自分の関係を、もう一度作り直さないことにはと思った。
今はもういい時代である。
さっそくYouTubeで、名作朗読コーナーにリンク。
夜、寝床の中で、日にちを架けて、「先生と私」『両親と私」
『先生と遺書」と丹念に聞き込んでいった。
『坊ちゃん』その後日談を求めて、辿ってきた人生。
若き日に偶然辿り着いた漱石山房、その跡地。
もう遠くて記憶はあやふやだけど、都電? 早稲田から乗った荒川線、雑司ヶ谷墓地。
そして一期一会、いろんな若者に恵まれて、
東京を離れてからも慕って訪ねてきてくれた若者が居たりして、
学も無いのにほぼ「先生と私」を生きた自分をそこの発見して、
驚いた。
過ぎた歳月が、思い出を遠い彼方に押しやってしまったけど、
命を賭して押しかけてきた奴もいた。
なだめ、すかし、諭し、思いを託して、別れたれた当時の若者たち。結局生かされたのは、爺々の方だったかもね。・・。
彼らは、今、何処で、どんな風に生きたいるのだろう?
今、自分はそれらの若者たちに、信頼を込めて、
遺書を書くべき時に来ているのではないかと思ったりした。
若き日の『坊ちゃん』から、今『こころ』へと導いてくれて、
ありがとう。♪♪♪
兵庫、ド田舎、傘寿、独居老人。
あの、一期一会、当時の若者たち、
爺々に、すばらしい人生、ありがとう。♪♪♪