探し続けた後日談 | 10go9

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長い歳月掛けて、

『坊ちゃん』

その後日談を探し求めたンだけどね・・。

 

主人公、語り手は、おれ。

一人称。

漱石は松山に赴任しているし・・。

漱石の中にも、それを探したンだけど・・。

すでに漱石は鬼籍。

 

『猫』『三四郎』『門』などは難しすぎて、読めなかった。

『こころ』は少し読んでみたけど、気が滅入るばかり。

そう人生は思い通りにはならない。

無邪気に夢を追いかける少年期は、もう終わった。

 

後は、

『坊ちゃん』

を手探りに、やっていくしかない。

 

自分の中に、『坊ちゃん』

その後日談を求め、そして自分は心を病んだ。(笑)

心を病み、閉ざしても、漱石のことは好きだった。

門下生に慕われた漱石。

あんな風に生きてみたいなぁ~。

 

結局行き詰まって、田舎から逃避。

初めての一人旅。辿り着いた東京正生学院。

まさか、この地が漱石の生誕地、

そして終の住処の漱石山房に近かったとは・・。

 

当時、猫塚と呼ばれていた。

都営アパートの片隅に、戦火に爛れた多層塔一基あるのみ。

そこが門下生が漱石を慕って集まった漱石の終の棲家。

漱石山房の跡地の一角だったとか・・。