長い歳月掛けて、
『坊ちゃん』
その後日談を探し求めたンだけどね・・。
主人公、語り手は、おれ。
一人称。
漱石は松山に赴任しているし・・。
漱石の中にも、それを探したンだけど・・。
すでに漱石は鬼籍。
『猫』『三四郎』『門』などは難しすぎて、読めなかった。
『こころ』は少し読んでみたけど、気が滅入るばかり。
そう人生は思い通りにはならない。
無邪気に夢を追いかける少年期は、もう終わった。
後は、
『坊ちゃん』
を手探りに、やっていくしかない。
自分の中に、『坊ちゃん』
その後日談を求め、そして自分は心を病んだ。(笑)
心を病み、閉ざしても、漱石のことは好きだった。
門下生に慕われた漱石。
あんな風に生きてみたいなぁ~。
結局行き詰まって、田舎から逃避。
初めての一人旅。辿り着いた東京正生学院。
まさか、この地が漱石の生誕地、
そして終の住処の漱石山房に近かったとは・・。
当時、猫塚と呼ばれていた。
都営アパートの片隅に、戦火に爛れた多層塔一基あるのみ。
そこが門下生が漱石を慕って集まった漱石の終の棲家。
漱石山房の跡地の一角だったとか・・。