まだある。
この先、何かが・・。
それは、きっと、まだ見ぬ吉報・・?!
あッ! という間に、もう5月。
雨があったり、いろいろあって、大幅に遅れた野良仕事。
犬を連れて散歩中のお年寄りが、
切り株に腰を下ろして、声を掛けて下さる。
「耳が遠いので・・」
と田を横切り、そばに立ち寄って、
「お元気ですね!」
「元気はあんた! ・・もう歳や!」
「幾つですか?」
「もう、86」
「うぉ~! 元気じゃないですか、犬を連れて散歩なんて・・!」
「元気でもないわ。あんたは?」
「数えで、80です」
柴犬が鼻を寄せ匂いを嗅ぎ、ぺろぺろと指先を舐めだした。
この犬、可愛い!!
「本当は、犬、飼いたかったンですけどね」
毛並みのよい頭を撫でながら、
「仲間にそのこと話したら、止めとけ! 犬が可哀想や。
お前が死んだら、その犬、誰が看取るや! と言われて」
「・・・、一人暮らし?」
それからだ。
地元では怠け者で、不人気の爺々が
見事、この遠田デビューの成果を実感したのは・・。
休憩してると、缶コーヒーを持って来て下さったり、
夕刻の野焼きで火と付けていると、弁当の差し入れがあったり・・。
同情票って、ありがたい。
爺々、この歳になっても、人の心、鷲掴み!! (笑)