タイヤが空回り。
すぐエンジンを止めて周りの確認。
この土壌、粘土質。
これ下手すると段々沈んでいく。
自力脱出にも器具がいる。
遅いと言ってもトラクターは時速20km。
私有地といっても、ここは徒歩一時間以上も掛かる他国。
業者に牽引を依頼するにもスマホがない。
こうなった以上、家まで歩くしかない。
明後日は、雨との予報。
明日一日あれば終了するはずの野良仕事に大きな支障。
信じてはいないけど、健康データを入力すると、
爺々の寿命は 後 1394日 (三年と299日)
ネット上ではそのつもりで、寿命カウントダウンを刻んでいる.(笑)
爺々だって夢はある。
自己実現、人生の集大成、それを成し遂げるまでは、死んでも死にきれない。
だが今は、兎に角、歩くしかない。
テクテクと遠い道のりを。
まだまだしなければならないことが一杯あるのに・・。
読みたい本も一杯買い込んでいるのに・・。
それでもテクテク歩くしかない。
何故こんな馬鹿なことをするかと言えば、
歩きながらいい解決策を得る時間が欲しかった。
「幸運は、不運な姿をしてやって来る」
「ピンチはチャンス」
もう最悪を引き受ける覚悟も出来ている。
その上で今、何が一番ベストなのか、
歩きながら、体からのいいメッセージを、待っていた。(笑)