2018/4/30
朝ごはん。パンの他に甘いビスケットがあったのが新鮮だった。

あとやっぱりロシア系だからか、ブリヌイもあったよ(左の写真の右端のやつ)。私が「おー」と嬉しそうにブリヌイをもらったら、女の人がニコニコしながら「ジャムを塗って食べてね」と身振りで教えてくれました。紅茶もグラスで出てきたし、文化だなあ。

荷物を預かってもらい、さっそくトゥライダ城に。本当は歩いてスィグルダ城に先に行くつもりだったの。ホテルからゆっくり歩いても20分くらいのはずだったので。しかし何故か途中で道がよくわからなくなり、面倒になって、先に遠いトゥライダ城にバスで行っちゃうことにしました。

スィグルダはラトビアでは珍しい渓谷地帯で、さらに古城が3つある。市街にあるスィグルダ城址は駅からも徒歩圏内。渓谷を渡るロープウェイで山の上に上ればクリムルダ城の廃墟とマナーハウスがある。スィグルダ一番の名所トゥライダ城も市街からたったの5キロで、周りには野外民俗博物館が広がり、体験型アクティビティも豊富。そしてこのスィグルダはリガからバスや電車で1時間なのだ。リガにしか泊まらない外国人観光客でもスィグルダは日帰りで訪れるみたいですね。大人気の観光地。
さてトゥライダ城、私がチケットを買いに行ったら、ドイツから来たと言う団体さんがずらっと並んでいました。が、団体受付ってわけではなく、なんか一人ずつ支払っているっぽい…? これは時間がかかりそうだなと思いながら一番後ろに並んだら、前にいた女の人が「あら、先に行ってくださいね」と私に声をかけ、前の方にいる仲間に「この人を先に行かせてあげて!」とか何とか言ってくれて、順番を飛ばして先に入れてくれました。ありがたいね。そして、さすがトゥライダ、日本語パンフレットもあったよ。
入り口から歩いて10分くらい。こちらがトゥライダ城です。きれいに修復されているので新しく見えるけど、起源は1214年にリガのアルベルト大司教の命令でリヴォニア帯剣騎士団が作った砦だそうです。

17世紀までは増改築を繰り返していたけど、18世紀にはもう軍事上の重要性を失って、廃墟になっていったらしい。20世紀の後半に発掘調査が始まり、生き残った建物が修復され、今の姿に。

私が行った時には入れたのはこの塔と、左側の奥の建物だけ。どっちも中が博物館になっています。手前の時計がある建物とか、一つ上の写真の奥に写っている建物にも入れるはずなんだけど、開いていなかった。ローシーズンだからかな。ラトビアの4月は冬であると思い知りましたよ、ええ。

とかやってたら、ここでiPhoneのカメラが動かなくなった! 動画は撮れるしタイムラプスでも撮影できるけど、普通の静止画が撮れない! 買い替えてから半年も経っていなかったのに! iPadがあるので写真は撮れなくなったわけではないけど、iPhoneの方が使いやすいし、ショックでしたわ。
塔の中には、主にトゥライダ城の発掘と保存の歴史が展示されておりました。この部屋は単に昔の様子を復元しているだけ。一番気に入った場所はここだ。

塔の上からの眺め。こっち向きだとちょっと逆光になる時間帯で残念ですが、森林を縫って流れる川がとてもきれい。この塔の中で、日本人のツアーとも会ったよ。この階には、塔から見えるお城の各部分の解説もあった。何しろここからなら俯瞰で観察できますのでね。

もう一つ入れた博物館の中にあったのは、お城の歴史です。左が13世紀前半、右が14世紀。

左が15世紀、右が16世紀のお城の姿。展示は他にも、お城での暮らしや中世のこの土地の歴史や文化などの情報が盛りだくさん。英語の解説もあります。

ほとんどの見学者がさっと見て周って出て行ってしまうのですが、若いお父さんと7歳くらいの娘ちゃんが私と同じくらいじっくり時間をかけて見ていました。お父さんが娘ちゃんにあれこれ丁寧に説明して、娘ちゃんが興味津々で。娘ちゃんがお父さんの興味を受け継いだ、似た者親子なのか。あるいは娘ちゃんがこういうのが好きなので、お父さんがその興味を満たしてあげようとしているのか。以前にグァテマラで出会った可哀そうな女の子を思い出しますと(「キリグアで会った、未来の仲間」に書いております)、他人事ながらホッとする、嬉しくなる光景でしたわ。
これは3つの古城ね。クリムルダ城、トゥライダ城、スィグルダ城。

お城にもっといたかったけど、移築した古い建物も見て周りたい。これはお城の近くにある、ラトビアで一番古い木造の教会とのことです。残念ながら中には入れませんでした。

トゥライダの薔薇と呼ばれたマイヤのお墓があったの、この近くじゃなかったっけか。1601年、トゥライダ城が戦場になった後、生存者を探していた城代が、死んだ母親に抱かれた赤ちゃんを見つけたんだそうです。城代はその子を引き取ってマイヤと名付けて育て、マイヤは美しい娘に成長しました。マイヤは庭師のヴィクトルと恋仲になり、近くの洞窟でよく逢引きをしていたとか。しかしマイヤの美しさに目を付けたポーランド兵が彼女を偽の手紙でおびき出し、暴行しようとしました。マイヤは首に巻いていた赤いスカーフを示し、「これを身に着けている人は剣でも銃でも傷つくことはない。私を逃がしてくれるのならこれを貴方に与えましょう。嘘だと思うならその剣で私を突いてみればいい」と言い、ポーランド兵が信じて彼女の胸を突いたところ、マイヤは自らの狙い通りに、ヴィクトルへの貞節を守って死に至ったのでした。個人的にはこういう展開は好きじゃないけど、今でも恋人たちがこの愛の伝説に敬意を表してお墓詣りしているらしい。
これは移築した鯉の養殖場だって。地下と言うか、丘の下と言うか、これワクワクしない?

中にはこのように生簀が。博物館のレストランではここの鯉を出したりしないのかしら。

これは鍛冶屋さんです。この人たちは確かコインを作ってたんじゃなかったかしら。

レストランで食事をしたかったんですけど、時間がないのでもったいなくて、諦めました。ケーキくらいは…とも思ったんだけどね。で、駐車場で屋台をだしていたお土産屋さんで水とアーモンドとクッキー、それとラズベリーのジェリーを粉砂糖でコーティングしたみたいなお菓子(お土産にした)を買いました。
で、ここからどうするか迷ってたの。クリムルダの廃墟とマナーハウスを見て、ロープウェイで下ってくるのもいいよね。でも、それやったらスィグルダ城を見学する時間がなくなりそう。なら、朝にバスで来た道を戻ってラトビア最大と言うグートマニャ洞窟を見に行こうか。洞窟好きとしては外したくないよね。
てことで、30分くらいてくてく歩いて、洞窟に行きました(バスの本数が少ないので歩くしかないのだ)。ここら辺は森林の中の遊歩道もあるので、時間のある人は一日かけてハイキングがてらあちこち見て周るといいと思うよ。あと、サイクリングしている人もたくさんいた。と言うか、サイクリングの大会か何かがあったんじゃないかな。日差しも強くて、絶好の行楽日和。昨日までいたツェーシスでダウンジャケットを着ていたのが嘘のようでしたわ。
そして辿り着いたグートマニャ洞窟。まあ、写真で見た通りだったんですが… 私、これが入り口だと思っていたのよ。入り口じゃなくて、これだけでした。これって洞窟っていうの?と思ったんですが、よくよくガイドブックを見ると、洞窟じゃなくて洞穴と書いてあった。はい、崖に穴が開いているだけです。

ちなみにここがマイヤとヴィクトルが逢引きしていた洞穴ってことになっています。そのせいか、恋人たちが愛を誓い合う落書きがうちにも外にもびっしり。この写真の上の方、木が生えている辺りにもある。どうやって書いたんだろう。よじ登ったんだろうか。